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エネルギー価格の押し上げで期待インフレ率も上昇=黒田日銀総裁
2017年02月28日(火)14時48分
2月28日、日銀の黒田東彦総裁は参院予算委員会に出席し、これまで物価を押し下げてきたエネルギーの価格が今後は「押し上げに転じる」と指摘。日銀の強力な緩和姿勢とあいまって「中長期的な予想物価上昇率(期待インフレ率)を押し上げる」と述べた。写真は1月、日銀本部で行われた記者会見で撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 28日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は28日午後の参院予算委員会に出席し、これまで物価を押し下げてきたエネルギーの価格が今後は「押し上げに転じる」と指摘。日銀の強力な緩和姿勢とあいまって「中長期的な予想物価上昇率(期待インフレ率)を押し上げる」と述べた。民進党の小川敏夫委員への答弁。
2%の物価目標を達成した場合「金利が上昇する可能性はある」としつつ、「通貨発行益があるため信認が毀損(きそん)されることはない」と説明した。長短金利操作(イールドカーブコントロール)を適切に運営しており、過度な金利の急上昇は避けられるとの見解を示した。
同席した安倍晋三首相は「実体経済への金融政策の働きかけを重視する」と指摘し、「実体経済で重要なのは雇用。日銀の金融政策で170万人雇用が増えた」と強調した。
(竹本能文、伊藤純夫)
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