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英小売売上高指数、第1四半期は前期比‐1.4% 7年ぶりの大幅低下

2017年04月21日(金)19時04分

[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)の発表によると、第1・四半期の小売売上高指数は前期比1.4%低下し、2010年第1・四半期以来7年ぶりの大幅なマイナスとなった。

昨年第4・四半期は同0.8%上昇していた。

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が決まった昨年の国民投票以来、物価が上昇しており、消費意欲に影響し始めている。英経済の主なけん引役である家計支出が失速していることが鮮明になった。

3月の小売売上高指数は前月比1.8%低下、ロイターがまとめたエコノミスト全員の予想より悪かった。2月は1.7%上昇していた。

3月の小売売上高指数は前年同月比では1.7%上昇し、2月の3.7%上昇から鈍化した。エコノミスト予想は3.4%上昇だった。

ONSの担当者、ケイト・デービス氏は「四半期ベースでの低下は2013年以来だ。幅広い物価上昇が影響したようだ」と述べている。

コンサルタント会社リテール・エコノミクスの最高経営責任者(CEO)、リチャード・リム氏は「家計は3年間に渡って生活費の急速な増加に直面しており、消費を抑制させている」と指摘。「政治や経済に対する不透明感の高まりや消費低迷という逆風が吹くなかで、小売業界は経費や調達コストの増加にも見舞われており、先行きが懸念される」と述べた。

ONSは小売売上高指数の低下により、第1・四半期の経済成長率が0.1ポイント押し下げられると指摘した。

*内容を追加しました。

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