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米国株は上昇、ハイテク株が高い 金融株は売られる
6月23日、米国株式市場は上昇。金融株が軟調となったものの、ハイテク株に買いが入り、ナスダックは週足で3週間ぶりに上昇した。写真は2014年2月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)
[23日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。金融株が軟調となったものの、ハイテク株に買いが入り、ナスダックは週足で3週間ぶりに上昇した。また、FTSEラッセル指数の年次指数調整を背景に、取引終盤にかけ活況となった。
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一方、S&P金融株<.SPSY>は0.47%安。銀行株の下げが圧迫した。米連邦準備理事会(FRB)が前日発表した年次ストレステスト(健全性審査)の第一次審査では対象となった米銀34行すべてが合格したものの、一部の銀行の審査結果が事前予想よりも弱い内容となったことを嫌気した。長短金利差の縮小も材料視された。
キーフェ・ブルイッテ&ウッズの取引主任、RJ・グラント氏は、イールドカーブが再び注目されているようだとしたうえで、ハイテク株などの成長株が選好されたと指摘。「市場では金利が長期間低水準にとどまり、経済成長が極めて低調なペースで推移することが見込まれている」と語った。
原油相場が数カ月ぶりの安値から戻す中、エネルギー株<.SPNY>は0.8%上昇。ただ、週間では昨年9月以来の大幅な下げを記録した。
前日、上院共和党指導部が発表したオバマケア改廃法案を追い風に上昇していたヘルスケア関連株はこの日0.1%安。取引終盤にかけ、同法案を巡り共和党内から5人目の反対者が出たことを嫌気した。
米取引所の合算出来高は104億株と、直近20営業日の平均である72億株を上回った。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上昇銘柄が下落銘柄を上回り、比率は2.14対1。ナスダックも1.85対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。
(ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)