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日経平均は5日ぶり反落、買い先行も北朝鮮水爆示唆で下げに転じる

2017年09月22日(金)15時34分

 9月22日、東京株式市場で日経平均は5日ぶり反落。朝方は円安基調を好感し外需大型株に買いが先行した。写真は都内で撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶり反落。朝方は円安基調を好感し外需大型株に買いが先行した。ただ買いの勢いは鈍く、北朝鮮の外相が太平洋上で水爆実験を実施する可能性を示唆したと報じられると、マイナスに転じ一時100円近く下落する場面もあった。後場中盤以降は9月末を控えた配当権利取りの買いに支えられ、下げ渋る動きを見せた。

TOPIXも5日ぶり反落した。セクター別では、鉄鋼の下落率がトップ。化学、繊維がこれに続いた。半面、石油・石炭、銀行、その他金融が上昇率の上位だった。

北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は太平洋で水爆実験をかつてない規模で実施する可能性を示唆した。これを受け小野寺五典防衛相は「運搬手段がミサイルなら、日本上空を通過することも否定できない」と述べた。日本株は売りで反応したが、次第に下げ幅を縮小した。

市場では「北朝鮮の外相は思いつきで言った可能性もあり、実際に計画されているとは限らない。良くも悪くも北朝鮮慣れしてきている」(ブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏)との声が聞かれた。

個別銘柄では、ウイルコホールディングス<7831.T>が急伸。同社は21日、2017年10月期の連結当期利益予想を9000万円から4億7000万円に引き上げた。子会社が係争中だった特許権侵害行為に対する損害賠償請求控訴事件で和解が成立し、3億8000万円の特別利益を計上することが寄与する。

半面、松屋<8237.T>が反落。21日に2017年3─8月期の連結純利益予想を従来の4億円から2億5000万円(前年比36.2%減)に引き下げた。一転し減益予想となったことを嫌気した売りが出た。同社の連結子会社の主要取引先との契約終了による特別損失の計上が響くという。

東証1部の騰落数は、値上がり636銘柄に対し、値下がりが1276銘柄、変わらずが116銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20296.45 -51.03

寄り付き    20413.61

安値/高値   20249.24─20417.07

TOPIX<.TOPX>

終値       1664.61 -4.13

寄り付き     1672.61

安値/高値    1660─1673.99

東証出来高(万株) 169371

東証売買代金(億円) 25296.05

ロイター
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