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物価目標達成まで利上げないとの確約に恩恵=ブレイナードFRB理事
[ワシントン 12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は12日、FRBはインフレ率が目標を超えるまで利上げは行わないと確約することで、利上げのタイミングをよりうまく計ることができるとの考えを示した。
FRBは2015年に利上げを開始。インフレは低迷しているものの、開始以来これまでに数回の利上げを実施している。
ブレイナード理事は、自身の発言はFRBの現在の金融政策に関するものではなく、FRBがゼロ金利政策導入後に何を行うべきか、またインフレ率が根強く低迷している際にどのように対応するべきか述べたものと断ったうえで、政策当局者は将来的に金利を再びゼロ%近辺に引き下げる必要があるとの考えを表明。低インフレとの格闘も続くとの見方も示した。
バーナンキ前FRB議長はインフレ率が目標を超えるまで中央銀行は利上げを待つ必要があるとの考えを提唱。ブレイナード理事はこうした姿勢をとることで時期尚早な利上げを回避でき、長期インフレ期待の低下を防ぐこともできるとの見方を示した。
ただ同時に、こうした姿勢の市場への伝達や、資産買い入れ策など他の政策との調整が難しくなる可能性もあると指摘。金融安定がリスクにさらされる恐れもあるとした。
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