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ドル指数上昇、利上げ時期探るため米CPIに注目=NY市場
10月12日、ニューヨーク外為市場では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、これまで低下していたドル指数が上向いた。6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)
[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、これまで低下していたドル指数が上向いた。市場では米利上げ時期の手掛かりを得ようと同指数に注目が集まっている。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.06%上昇の93.074。この日も低下して取引を終えれば、過去4カ月で最も長い連続低下となるはずだった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル為替戦略部門責任者、マーク・チャンドラー氏は、「今週に入ってからのドル指数の動きは主に9月にみられた大幅な変動の反動と考えている」とし、「市場で新たなシグナルが待たれるなか、調整が入っている」と述べた。
ドル指数は9月は月間ベースで7カ月ぶりに上昇。前週は米雇用統計で賃金上昇が確認されたことを受け、約10週間ぶりの高水準をつけていた。
市場は13日発表の9月の米消費者物価指数(CPI)に注目。前日に連邦準備理事会(FRB)が公表した9月19-20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ率の上昇見通し、およびインフレ率が上昇しない場合の金利の道筋を巡り踏み込んだ討議が行われ、多くの参加者が年内にもう1度利上げすることが「適切となるだろう」との見方を示していたことが明らかになっている。
この日発表の経済指標では9月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.4%上昇となり、上昇は前月の0.2%から加速。ドルの支援要因となった。
このほか、7日までの週の新規失業保険申請件数は前週比1万5000件減の24万3000件と、約1カ月ぶりの低水準を記録。ただシリコンバレー銀行(カリフォルニア州サンタクララ)のシニア外為トレーダー、ミン・トラン氏は、米国が相次いでハリケーンに見舞われたことを踏まえ「経済指標には幾分の不透明感があるため、割り引いて考えている」としている。
ドル/円 NY終値 112.27/112.3
0
始値 112.35
高値 112.45
安値 112.13
ユーロ/ドル NY終値 1.1829/1.183
2
始値 1.1852
高値 1.1862
安値 1.1828
(表はロイターデータに基づいています)