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アジア域内の7証取、11月は外国からの投資総額が前月比9割減
12月6日、アジア域内の証券取引所7カ所の11月のデータによると、外国からの投資額は合計で約4億ドルとなり、前月比で9割減少した。写真はボンベイ証券取引所のロゴ、ムンバイで1月撮影(2017年 ロイター/Shailesh Andrade)
[6日 ロイター] - アジア域内の証券取引所7カ所の11月のデータによると、外国からの投資額は合計で約4億ドルとなり、前月比で9割減少した。今年に入ってからの株高を受けて投資家が利食い売りを出し始める中、外国人投資家はアジア株式市場の大半で保有株式を減らした。
ANZのアジア調査部門責任者、Khoon Goh氏はアジア株に対する利食い売りが11月の資金流入鈍化をもたらしたと指摘。「われわれはアジアへのポートフォリオフローがプラスを維持すると見込んでいるが、フローの量は今年の水準からみると緩やかになりそうだ」と述べた。
11月のデータをみると、インドがアジア地域をけん引し、資金流入額が30億ドル超となった。ムーディーズによるインドの格上げなどが後押しした。
台湾とインドネシアは各10億ドル超の資金流出。一方、韓国とベトナムはそれぞれ約4億ドル、5億ドルの資金流入。
MSCIアジア太平洋株(日本を除く)指数<.MIAPJ0000PUS>は11月に10年ぶりの高値を付けた。ただ、過去2週間で約4%下落している。
同指数のPER(株価収益率)は13.4倍で、MSCI米国株指数<.MIUS00000PUS>の18.7倍、MSCI世界株指数<.MIWO00000PUS>の16.3倍を依然として下回っている。