ニュース速報

ビジネス

ドル指数3年ぶり安値、軟調地合い継続=NY市場

2018年01月24日(水)07時02分

 1月23日、ニューヨーク外為市場では、ドルの軟調な地合いが継続し、主要6通貨に対するドル指数は3年ぶり安値をつけた。2013年2月撮影(2018年 ロイター/Shohei Miyano)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルの軟調な地合いが継続し、主要6通貨に対するドル指数は3年ぶり安値をつけた。1月のユーロ圏消費者信頼感指数が約17年ぶりの高水準となったことを受け、ユーロが急伸したことが背景にある。

終盤の取引で、ドル指数は0.32%安の90.115と、2014年12月以来の安値をつけた。

ユーロ/ドルは0.29%高の1.2295ドル。

シンク・マーケッツの首席市場アナリスト、ナイーム・アスラム氏は、良好な内容となった1月のユーロ圏消費者信頼感指数について「ユーロ圏の成長に弾みがついていることを物語っており、ユーロ買い圧力が強まった」と語った。

25日の欧州中央銀行(ECB)理事会にも関心が集まる。市場はECBが今後の金融政策の道筋に関し手掛かりを示すか注目していると、アナリストは指摘する。

ドル/円は約0.5%安の110.31円と、前週17日以来の安値をつけた。日銀が23日までに開いた金融政策決定会合で現行政策の維持を決定したことを受け、ドルは一時上昇していたものの、上げを維持することはできなかった。

XEの首席市場ストラテジスト、レノン・スイーティング氏は、日銀の政策決定会合からは円を後ろ盾する材料は特に出なかったものの、「リスクオフ・シナリオの下、円の堅調な地合いは続いている」と指摘した。

ポンド/ドルは1.40ドルを超え、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が行われた2016年6月以来の高値をつけた。EU離脱(ブレグジット)交渉で、英国が有利な離脱条件を確保するとの期待が高まっていることが背景。

ドル/円 NY午後4時 110.31/110.33

始値 110.49

高値 110.55

安値 110.26

ユーロ/ドル NY午後4時 1.2292/1.2296

始値 1.2235

高値 1.2306

安値 1.2235

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ネットフリックス、第1四半期加入者が大幅増 売上高

ビジネス

米国株式市場=ほぼ横ばい、経済指標と企業決算に注目

ビジネス

USスチール買収計画の審査、通常通り実施へ=米NE

ワールド

イラン外相、イスラエルのさらなる軍事行動を警告 「
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 9

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中