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商船三井、通期純利益は減益予想 業績次第で配当上げも

2024年04月30日(火)14時56分

 4月30日、船三井は2025年3月期の経常利益は前年比11.2%減の2300億円、純利益は同17.8%減の2150億円を見込むと発表した写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年3月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)

Shinichi Uchida

[東京 30日 ロイター] - 商船三井は30日、2025年3月期の経常利益は前年比11.2%減の2300億円、純利益は同17.8%減の2150億円を見込むと発表した。経常損益ではエネルギー輸送、コンテナなどの製品輸送事業は増益予想としたが、ばら積み船事業で昨年度に計上した貸倒引当金の戻し入れが剥落(はくらく)する影響などで減益を想定した。

営業利益は同47.4%の増益予想で、1520億円を見込んでいる。為替前提は1米ドル140.83円を前提とした。年間配当は180円(24年3月期は220円)。

橋本剛社長は決算会見で、減益予想の今期に関し、為替影響や昨年度の特別損益を除けば、前期並みの利益水準を見込んでいると説明した。配当予想は現時点で180円だが、昨年度と同様「期中に業績改善が確認できた場合はさらなる引き上げも検討していきたい」と語った。

為替の影響では「円安になればなるほど利益は膨らんでみえる」ものの、長期的な投資や成長戦略を考慮すると、過度に円安が進めば「M&A(合併・買収)が少し手掛けにくくなってくるという現実はある」と指摘した。  

ロイター
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