ニュース速報
ビジネス

訂正-東京株式市場・大引け=続伸、米株高を好感 決算手掛かりに個別物色も

2024年04月30日(火)15時34分

 4月30日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比470円90銭高の3万8405円66銭と続伸して取引を終えた。写真は都内で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

(値下がり業種から「水産・農林」を削除しました。)

Noriyuki Hirata

[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比470円90銭高の3万8405円66銭と続伸して取引を終えた。国内連休中の米国市場での株高の流れを引き継いだ。決算発表シーズンが本格化し、個別物色も目立った。 日経平均は377円高でスタートし、一時673円高の3万8608円17銭に上値を伸ばした。米株高のほか日米の長期金利の低下も好感された。とりわけ、ハイテク株比率の高いナスダックやフィラデルフィア半導体指数(SOX)の上昇を追い風に、指数寄与度の高い半導体関連やハイテク株がしっかりとなって、指数をけん引した。 日銀が政策の現状維持を決めたことを受けて、円安基調が継続するとの見方が輸出株の支えになった。大型株の物色が目立ち「日銀会合への過度な警戒感が後退し、海外勢の買いが入ってきたようだ」(国内証券のアナリスト)との声があった。ただ、為替介入がドル/円の上値を抑えるとの思惑もあり「しばらくは為替動向の見極めも必要になりそうだ」(国内証券のアナリスト)との見方が聞かれた。 日経平均は後場に伸び悩んだ。市場では「連休の狭間の上、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて一方的な上昇にはならなかった。決算の見極めが続き、しばらくはもみ合いではないか」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との見方があった。 TOPIXは2.11%高の2743.17ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.11%高の1411.88ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆6678億1900万円だった。東証33業種では、値上がりは海運やゴム製品、医薬品など31業種で、値下がりは空運とパルプ・紙の2業種だった。 決算を手掛かりにした個別物色は活発化した。前週末に市場予想を上回る利益見通しを示した三菱電機のほか、増益予想や自社株買いなどを発表した日立製作所、自社株買いを発表したコマツなど、上場来高値をつける銘柄が相次いだ。米アクティビストが投資と伝わった住友商事も高かった。 昼休み時間中に決算を発表した商船三井は減益予想ながら市場予想を上回って大幅高となった。一方、前週末に市場予想を下回る見通しを示したアドバンテストや、日東電工は売られた。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.43%高の647.4ポイントと続伸した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1374銘柄(83%)、値下がりは247銘柄(14%)、変わらずは30銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38405.66 +470.90 38312.66 38,182.11─3

8,608.17

TOPIX 2743.17 +56.69 2713.83 2,710.93─2,

747.34

プライム市場指数 1411.88 +29.18 1396.28 1,395.34─1,

414.05

スタンダード市場指数 1253.31 +10.70 1247.68 1,246.64─1,

254.02

グロース市場指数 830.23 +4.39 831.42 827.94─832.

72

グロース250指数 647.40 +2.79 649.28 645.30─650.

26

東証出来高(万株) 207443 東証売買代金(億円 56678.19

)

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

為替円安、今の段階では「マイナス面が懸念される」=

ビジネス

AI集約型業種、生産性が急速に向上=PwCリポート

ビジネス

FDIC総裁が辞意、組織内のセクハラなど責任追及の

ワールド

トランプ氏大口献金者メロン氏、無所属ケネディ氏に追
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 3

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の「ロイヤル大変貌」が話題に

  • 4

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    中国の文化人・エリート層が「自由と文化」を求め日…

  • 7

    ベトナム「植民地解放」70年を鮮やかな民族衣装で祝…

  • 8

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 9

    「親ロシア派」フィツォ首相の銃撃犯は「親ロシア派…

  • 10

    服着てる? ブルックス・ネイダーの「ほぼ丸見え」ネ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 5

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 6

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 7

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 8

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 9

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気…

  • 10

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中