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日経平均は3日ぶり反発、米金利低下を好感 ハイテク株高が牽引

2024年05月07日(火)15時52分

 5月7日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比599円03銭高の3万8835円10銭と3営業日ぶりに反発して取引を終えた。写真は都内で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比599円03銭高の3万8835円10銭と3営業日ぶりに反発して取引を終えた。大型連休中の米金利低下を受けた米株高の流れを引き継いで、半導体関連やハイテク株が総じて上昇した。   

日経平均は400円高で寄り付いた後、一時627円高の3万8863円14銭に上値を伸ばした。市場では「米雇用統計の数字がハト派寄りだったことで、グロース株がリードする地合いになった」(CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長)との声が聞かれた。   

先週末に発表された4月の米雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想以上に鈍化し、長期金利が低下して米株高が促された。東京市場でも、指数寄与度の高い半導体関連株やハイテク株、グロース株の上昇が目立ち、日経平均を押し上げた。   

一方、決算発表のピークを今週に迎えることもあり、一巡後は様子見ムードも出て、高値圏でのもみ合いに移行した。「米経済データや地政学リスクの不安定さはくすぶる。3万8000円は大きなサポートになりそうな一方、マクロ面でのリスク要因をクリアしていかないと上値は買いにくい」(CLSAの釜井氏)という。

TOPIXは0.65%高の2746.22ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.65%高の1413.41ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆6830億2500万円だった。東証33業種では、値上がりは証券や機械、その他製品など23業種で、値下がりは医薬品や倉庫・運輸関連、ゴム製品など10業種だった。

東京エレクトロンが5%超高だったほか、4月のユニクロ国内既存店売上高が前年比18%増だったことが好感されたファーストリテイリングはしっかり。2銘柄で指数を300円超押し上げた。このほか、野村ホールディングスは堅調だった。

一方、米プライベートエクイティと共同で米メディア大手パラマウント・グローバルに買収提案をしたと一部で報じられたソニーグループは軟調。先週末に決算を発表した日本航空やTOAは出尽くし感から売られた。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.08%高の656.31ポイントと、3日ぶりに反発した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1116銘柄(67%)、値下がりは487銘柄(29%)、変わらずは48銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38835.10 +599.03 38636.23 38,541.97─3

8,863.14

TOPIX 2746.22 +17.69 2749.74 2,727.72─2,

750.61

プライム市場指数 1413.41 +9.09 1414.08 1,403.96─1,

415.58

スタンダード市場指数 1257.52 +8.01 1257.33 1,254.34─1,

258.23

グロース市場指数 840.73 +15.26 834.28 833.85─841.

84

グロース250指数 656.31 +13.35 650.41 650.02─657.

21

東証出来高(万株) 165038 東証売買代金(億円 46830.25

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