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韓国外相、北朝鮮指導者の責任追及を主張 国連人権理で
2月27日、韓国の尹炳世外相は、スイスのジュネーブで開催中の国連の人権理事会で演説し、北朝鮮で大量粛清や強制労働などの人権侵害が「悪化の一途」をたどっているとして、国際社会の平和や安全に対する脅威となる前に北朝鮮指導者の責任を国際刑事裁判所(ICC)で追及すべきだと主張した。 写真は昨年10月、米ワシントンでジョン・ケリー前国務長官と共同会見を行った尹炳世外相(2017年 ロイター/Yuri Gripas)
[ジュネーブ 27日 ロイター] - 韓国の尹炳世外相は27日、スイスのジュネーブで開催中の国連の人権理事会で演説し、北朝鮮で大量粛清や強制労働などの人権侵害が「悪化の一途」をたどっているとして、国際社会の平和や安全に対する脅威となる前に北朝鮮指導者の責任を国際刑事裁判所(ICC)で追及すべきだと主張した。
また、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2週間前にマレーシアで殺害された事件を「暗殺」だとして非難した。
「北朝鮮では、数え切れない一般人はもとより、位の高い要人数百人までもが公開処刑、もしくは裁判なしに処刑されている」と訴え、亡命する北朝鮮人の数が増えているのは無理もないことであり、「この虐待と犯罪の責任者が誰かは、私たち全てが知っている」と語った。
また、国連の報告書を引き合いに出し、北朝鮮では最大で12万人が収容所にいると指摘し、「容赦ない監視の下、国中が強制収容所と化している」と訴えた。
北朝鮮の代表団や、主要同盟国である中国からの反応は今のところない。