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トランプ米大統領は貿易と温暖化で孤立か、初参加のサミットで
5月26日、トランプ米大統領(写真)は、イタリアで開幕するG7サミットで、他の参加国首脳から自由貿易の促進や地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の順守などを強く求められる見通しだ。ブリュッセルで25日撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)
[タオルミナ(イタリア) 26日 ロイター] - トランプ米大統領はイタリアで26日開幕する先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で、他の参加国首脳から自由貿易の促進や地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の順守などを強く求められる見通しだ。
トランプ大統領にとっては初の参加。会議ではこのほかシリア情勢や北朝鮮問題、世界経済なども討議される。また英国の自爆攻撃で22人が死亡したことから、安全保障面での協力体制も議題となる見込み。
イタリアの外交筋によると、トランプ大統領ら先進7カ国の首脳は2日間の日程を前に多くの課題について意見の一致をみたが、米国は通商政策と環境対策の2点では依然として孤立しているという。
この外交筋によると、欧州連合(EU)諸国はあらゆる保護貿易主義と戦うと明確にするよう米国に求めているが、トランプ氏になかなか自由貿易の意義を納得させられないでいる。
米国家経済会議(NEC)のゲーリー・コーン委員長は25日、サミットでは通商問題や温暖化対策問題を巡り活発な議論が交わされると述べた。また、大統領がパリ協定について最終判断を下すのは帰国後だが、経済問題が優先されるとした。