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ブラジル大統領、不正資金巡る公判の早期終結を期待
5月29日、ブラジルのテメル大統領(写真)は、2014年の大統領選で不正な選挙資金集めを行ったとされる疑惑を審理する来月の公判について、高等選挙裁判所が早期に結論を出し、政権や経済を巡る不透明感が取り除かれることを期待していると述べた。写真はブラジリアで25日撮影(2017年 ロイター/Ueslei Marcelino)
[サンパウロ 29日 ロイター] - ブラジルのテメル大統領は、2014年の大統領選で不正な選挙資金集めを行ったとされる疑惑を審理する来月の公判について、高等選挙裁判所が早期に結論を出し、政権や経済を巡る不透明感が取り除かれることを期待していると述べた。
大統領は外国人記者らに対しブラジル経済について、第1・四半期はインフレが鈍化し金利が低下したほか、投資も上向いたと述べ、経済が底堅さを増している証拠だと指摘した。
その上で「現在の危機は経済の問題というより政治的なものだ」とし、労働市場や年金の改革を推し進める考えを示した。
ただ、政権関係者はここ数日間にロイターに対し、高等選挙裁判所の決定を見極めた上で、テメル氏を支持するか判断すると述べている。
テメル大統領は、支持を見直す考えを示した政党は1つもないと強調し、高等選挙裁が早期に結論を出すことを望むとした。「(選挙資金を巡る)決定が出れば非常に有益だ。経済は成長に転じたが、それでも国民は慎重になり、不安定要因を生み出しがちだ」と述べた。
テメル氏はまた、重要課題である社会保障改革案を議会で成立させるために必要な議員数をまだ確保できていないとしたが、賛同は得られると自信を示した。
*内容を追加しました。