最新記事

白モノ家電コンシェルジュ

心躍るコンパクトなブレンダーで、「ヘルシー」を持ち歩く

2016年10月27日(木)16時40分
神原サリー ※Pen Onlineより転載

ヨーロッパ製品を思わせるシンプルなデザイン。ほかにホワイトとレッドがある。実勢価格¥10,000


フェラーノ ブレンドエクスプレス
Ferrano BlendExpress BE51〈ブレンダー〉

 これまでキッチン家電や料理には興味がなかった男性でも、思わず使ってみたくなること請け合いのクールでコンパクトなブレンダー「ブレンドエクスプレス BE51パーソナルブレンダー」が、シンガポールから上陸した。艶やかでスタイリッシュな本体に、驚くほど軽いトライタンボトルを採用、つくり立ての栄養豊かなドリンクをそのまま持ち運べるアクセサリーも充実している。

 このブレンダーは、世界60カ国で発売しているハイエンドな家電の生産を請け負うメーカーが母体となって、2011年にシンガポールで生まれたキッチン・調理家電ブランド「フェラーノ」によるもの。15年春に日本法人が立ち上がり、今夏、フェラーノの新製品であるこのブレンダーで日本での本格的な展開を開始したところだ。

(参考記事:ワインがもっと"やわらかく"味わえる、銀器の老舗「ピュイフォルカ」の斬新なフォルムのグラスとは?

 ブレンドエクスプレスのコンセプトは「ヘルシーとおいしさを持ち運ぶ」こと。ガラスのように見えるほど透明感がありながら、とても軽く手に馴染むしなやかな感触のトライタンボトルを使用しているのも、つくったものを通勤やジムなどの外出先に持参できることを考えているから。結露で濡れるのを防ぐ、保温・保冷性に優れたデュポン社のネオプレンスリーブケースや携帯用リングなども付属しており、心躍るデザインになっている。400mlと600mlの2種類のボトルは、自転車のボトルホルダーにも収まる。

 イタリアのデザイン賞を受賞している本体のデザインは、オランダ人のデザイナー、フィリッペ・ホルトハウゼンが手がけている。着色プラスティックではなく、上質な金型でつくったボディにグロス塗装を施してあり、やや前傾しながら優美な曲線を描く様子が美しい。

(参考記事:アナログ機器で、ハイレゾを超える豊かな高音質を

 使い方はいたってシンプルだ。ボトルに氷を1片と果物、ヨーグルト、牛乳などを入れ、ふたをしたら逆さにして本体にセットしてスイッチオン。45秒程度でなめらかなスムージーが出来上がる。ポイントは重いものから先に入れること。ひっくり返した時に上にくるため、自重で下の食材を押さえ込み、効率よく撹拌できるのだ。ボトルの天面を押す方式ではなく、オンオフのダイヤル式なので使い勝手も上々。サルサや自家製のドレッシングをつくる際にもコンパクトなボトルがちょうどいい。

 絶妙な角度をもつ4枚刃のステンレスブレードを備え、300Wのパワーで撹拌させて舌触りのいいジュースをつくる。渦巻き状になった独特の形状のボトルも、食材をムラなく混ぜるのにひと役買っている。

(参考記事:ありそうでなかった! ステンレスボトル「mosh!」の使い心地はいかに!?

 フェラーノは家電と食文化に着目、なかでも"ドリンク"の分野にこだわっていくそう。コンパクトなキッチンが多いことなど、日本と共通点の多いシンガポール発の今後のプロダクトが楽しみだ。

pen161027-2.jpg

400mlと600mlのボトルが付属。同じく付属の専用ケースに入れてそのまま持ち出せるのもスマートだ。

※Pen本誌より転載

[concierge]
神原サリー Sally Kamihara
新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立し、豊富な知識と積極的な取材をもとに、独自の視点で情報を発信。2015年2月、表参道に「家電アトリエ」を開設。テレビ出演や執筆、コンサルティングなど幅広く活躍中。

青野 豊・写真
photographs by Yutaka Aono

※当記事は「Pen Online」からの転載記事です。
Penonline_logo200.jpg



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ガザ病院敷地内から数百人の遺体、国連当局者「恐怖を

ワールド

ウクライナ、海外在住男性への領事サービス停止 徴兵

ワールド

スパイ容疑で極右政党議員スタッフ逮捕 独検察 中国

ビジネス

3月過去最大の資金流入、中国本土から香港・マカオ 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中