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写真が語る2016年:フィリピン麻薬戦争、夫の亡骸を抱く女

2016年12月28日(水)18時01分

 オライレスさんは夫がドラッグを使用していたことは認めるが、売人では絶対にあり得ないと語る。なぜなら、あまりに貧しく、次の食事を賄うことさえほとんどできなかったからだ。

「彼らはこれ以上生きる価値のない人たち、社会にとって脅威となる人たちを殺さなくてはならない。他の人たちに害を与えるから。でも、無実の人たちを殺してはいけない」と、オライレスさんは言う。

「社会の同情はいらない。大統領に知ってもらう必要もない。夫はこうした人たちが好きではなかった。でも私はただ、彼らに本当の犯罪者を捕まえてほしいだけ」

 ドゥテルテ大統領にメッセージがあるかと聞かれると、オライレスさんはこう答えた。「人ではなく、ドラッグを撲滅して」

[7日 ロイター]


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