最新記事

アウトドア

MSR が EASTON社の最先端ポールを採用したテントを発表

2017年3月30日(木)18時00分
geared (ギアード)

MSR Access 2-Youtube

ハイパフォーマンスポールで知られる EASTON社が新たに開発したポール「サイクロンポール」を採用した MSR のテントが続々ラインナップ。

Advance Pro を始め、ハイエンドモデルを中心とした4シリーズへの採用が発表されました。

EASTON社のポールは高品質であるがゆえ高価なため、ほとんどのテントメーカーは韓国の DAC社などのポールを採用していますが、現在でも極地用テントでは EASTON のポールが使われています。

その EASTON が MSR用に新たに開発したのが、航空機にも使われている複合素材を使ったサイクロンポール。このポールのウリは、これまでのポールにはない屈曲性と耐久性を兼ね揃えているところ。曲げても、アルミのように曲がったり折れたりせず、カーボンのように裂けてはじけることもなく、にも関わらずカーボンのように軽く、アルミのように強いポールに仕上がっていると言います。

【参考記事】渓流釣り&野営をミニマルに楽しむアウトドアギア

新ラインナップのひとつ Advance Pro は、スピードクライミングなどを想定した究極の山岳用テント。本体に2レイヤーの防水透湿素材を使用したドーム型シングルウォールテントで、スペースが限られていたり、風が強いときでも簡単に立てられる設計になっています。サイクロンポールを採用したポール構造が、上から雪が積もっても潰れない構造になっていて、押されても跳ね返る仕組み。

Advanced Pro 2

サイクロンポールを採用した新ラインナップは、この Advance Pro の他に、短期の雪山登山やバックカントリースキーでの使用を想定した軽量なオールシーズンモデル Access シリーズ、厳冬期の過酷な気象下での使用も想定した山岳テント Remote シリーズ、高い耐候性を備えるベースキャンプテント  Stormking の全4シリーズ。徹底的な実地調査主義のモノ作りで知られる MSR がこれだけのラインナップを増やしたのはこのポールができたからといっても過言ではなさそうで、それだけの自信作と言えそうです。

Access 2

THE NORTH FACE が1975年に発表した世界初のドームテント Oval Intention に採用されて以来、一世を風靡したイーストンポールの巻き返しが始まりそうです。

執筆:Geared(Facebookページ)

○関連記事(ギアード)
完全自立式テントの重量革命。大手2社から1kg以下のモデルが登場

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米テスラ、従業員の解雇費用に3億5000万ドル超計

ワールド

中国の産業スパイ活動に警戒すべき、独情報機関が国内

ワールド

バイデン氏、ウクライナ支援法案に署名 数時間以内に

ビジネス

米耐久財コア受注、3月は0.2%増 第1四半期の設
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 2

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 3

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 6

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    コロナ禍と東京五輪を挟んだ6年ぶりの訪問で、「新し…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中