最新記事

教育

安倍首相、教育問題に意欲 幼児教育・保育の早期無償化を打ち出す

2017年5月29日(月)17時43分

5月29日、政府は、経済財政運営の指針(骨太の方針)で、幼児教育と保育の早期無償化を明記する方針だ。財源については歳出削減や税、新たな社会保険を対象に、年内に結論を出す。写真はイタリアのタオルミーナで27日撮影(2017年 ロイター/Tony Gentile)

政府は、経済財政運営の指針(骨太の方針)で、幼児教育と保育の早期無償化を明記する方針だ。財源については歳出削減や税、新たな社会保険を対象に、年内に結論を出す。一方、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の脅威に対応するため、「実効性の高い統合機動防衛力を効率的に整備する」ことも明記する。

複数の政府筋が明らかにした。首相が意欲を示す教育無償化では、第1弾として幼児教育と保育の早期無償化や待機児童の解消を明記、安定財源の確保を検討する方針を示す。

高等教育については「人材投資を強化するための改革のあり方も早急に検討を進める」との表現にとどめ、6月2日の経済財政諮問会議での議論を踏まえ、9日に閣議決定する。

今回の骨太では、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮の脅威を念頭に、安全保障上の厳しい現状も明記する。日米同盟を基軸としつつ、各国との協力関係を深めるとともに、防衛力を強化する指針も示す。

国内総生産(GDP)600兆円の実現と、2020年度の財政健全化目標の達成をめざす基本姿勢は堅持する。

(山口貴也)

[東京 29日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ドルの基軸通貨としての地位、今後も続く=モルガン

ワールド

米、新たな対イラン制裁発表 イスラエルへの攻撃受け

ビジネス

ECB当局者、6月利下げを明確に支持 その後の見解

ワールド

イラン司令官、核の原則見直し示唆 イスラエル反撃を
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 4

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲…

  • 7

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 8

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 9

    インド政府による超法規的な「テロリスト」殺害がパ…

  • 10

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中