最新記事
シークレットサービス

異変の瞬間に「丸裸」で路上に取り残されたバイデン。シークレットサービスは何をやっていた?

Secret Service Response to Joe Biden Motorcade Accident Raises Questions

2023年12月20日(水)14時52分
カレダ・ラーマン
衝突音を聞いて立ち止まったバイデン

衝突音を聞いて立ち止まったバイデン(12月17日、デラウェア州ウィルミントン) REUTERS/Nathan Howard

<大統領の車列に車が衝突! シークレットサービスの実力が問われる>

アメリカの大統領を命懸けで守るシークレット・サービスがネットユーザーの批判を浴びている。

<動画>異変の瞬間に「丸裸」で路上に取り残されたバイデン

AP通信が報じたところによると、バイデンがデラウェア州ウィルミントンの選挙運動本部から出てきて、待機していた装甲SUVに向かって歩いていた時、一台のセダンが近くの交差点を封鎖していたシークレットサービスの車両に衝突した。


バイデンは驚いて路上で立ち尽くし、事故の音のほうに目をやる様子が動画に映っている。その瞬間、バイデンは何の保護もなく「丸裸」で路上に照らし出される。シークレットサービスがバイデンを専用車に乗せたのはその後だ。

ファーストレディのジル・バイデンはすでに大統領の車に乗っており、2人とも無傷だった。衝突した車は酔っ払い運転だったという。

シークレットサービスの報道官であるスティーブ・コペック特別捜査官は、本誌への回答の中で、ウィルミントンで「大統領の車列のルートを確保していたシークレットサービスの車両が他の車両に衝突された」と述べた。大統領の車列は何事もなく出発した」

ところがネット上には、シークレットサービスの反応が遅過ぎるという非難があふれた。

すぐに大統領を包囲すべきだった

「バイデンのSUVがDEの選挙本部を出るときに衝突された。その音にバイデンは固まる。シークレットサービスが銃を構えて車を取り囲むが、時間がかかる。これはよくない」と、ジャーナリストのヴィクトリア・ブラウンワースは投稿した。

彼女は別の投稿で、シークレットサービスの対応について "見直す必要がある "と述べた。バイデンは「即座に包囲されるべきだった」と彼女は付け加えた。

シークレットサービスは「反応時間について再教育が必要」と別の人は書いた。「大統領はすぐに車に乗るべきだった。見過ごせない」

「まじめな話、あの反応はあまりに遅く、シークレットサービスメンバーは誰ひとりとして大統領と脅威の間に身を入れることなく、全員がどうすればいいのかまったく混乱しているように見えた」と別の人は書く。

シークレットサービスは「訓練を受けていないのろまのようで、そこに突っ立っていた」と別の人はコメントした。「彼らはバイデンを守ろうとする本能をまったく見せなかった。衝突が起こった瞬間、彼らは彼をしっかりと取り囲み、移動させるべきだった」


20240514issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月14日号(5月8日発売)は「岸田のホンネ」特集。金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口……岸田文雄首相が本誌単独取材で語った「転換点の日本」

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本製鉄、USスチール買収「強い意志でできるだけ早

ワールド

プーチン氏「ロシアを脅かすこと容認せず」、対独戦勝

ワールド

中国輸出、4月前年比+1.5% 輸入と共にプラス転

ワールド

お知らせ=重複記事を削除します
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必要な「プライベートジェット三昧」に非難の嵐

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 5

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食…

  • 6

    この夏流行?新型コロナウイルスの変異ウイルス「FLi…

  • 7

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽…

  • 8

    ロシア軍兵舎の不条理大量殺人、士気低下の果ての狂気

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 9

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 10

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中