コラム

全米を熱狂させる大谷翔平 ...と水原一平とチャック・ノリス

2021年07月28日(水)11時40分
キリスト教の教会、天使

ILLUSTRATION BY AYAKO OCHI FOR NEWSWEEK JAPAN

<オオタニ・フィーバーは、二刀流どころではない>

【天使】
日曜日の朝のミサが終わると、司祭が言った。

「午後は楽しい時間をお過ごしください。天使たち(エンジェルス)と共に」

それを聞いた一人の男の子がうれしそうに答えた。

「はい! もちろんです」

司祭はにこやかに続けた。

「信じる心があれば、きっと良いことがありますよ」

男の子はうなずきながら言った。

「大丈夫。今日はオオタニが先発ですから」

◇ ◇ ◇

ロサンゼルス・エンジェルスに所属する大谷翔平選手が、全米に熱狂を巻き起こしている。

大谷選手がホームランを打つと、実況のアナウンサーは「オオタニサン」「サヨナラ」などとカタコトの日本語を叫ぶ。

大谷選手が投手として三振を奪った際には、「スワッテクダサイ」と謎の日本語を絶叫したことも。これは三振を喫したバッターに対して「Sit down」(ベンチで座ってろ)と言う英語の表現を直訳した結果だと思われる。

その他、「ドコカニイッテ、ハヲミガク」と叫んだこともあったが、これは「出直してきな」を表す「Goaway and brush your teeth」という表現を直訳したのであろう。

MLBショップで販売されているオオタニ・フィギュアが「びっくりするほど似ていない」とネット上で話題になったことも。

「メイド・イン・チャイナ?」
「(まるで)ヒデキ・マツイで大爆笑」
「タカ・イシバシのほうが似ている」

といったコメントが寄せられて大いに盛り上がった。「タカ・イシバシ」とは、映画『メジャーリーグ2』で怪演を見せた石橋貴明氏のことを指している。

イッペイ大喜利まで登場

その人気ぶりは、大谷選手の専属通訳を務める水原一平氏にまで波及。

球団の公式インスタグラムで「あなたの一番好きなチャック・ノリスのジョークを教えてください。ただし、チャック・ノリスをイッペイに置き換えて」という「大喜利」が出題されるにまで至った。

プロフィール
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、ミシュスチン氏を首相に再任命 下院

ビジネス

中国自動車輸出、4月は過去最高 国内販売は減少に減

ワールド

UNRWA本部、イスラエル住民の放火で閉鎖 事務局

ワールド

Xは豪州の法律無視できず、刃物事件動画訴訟で規制当
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 2

    「少なくとも10年の禁固刑は覚悟すべき」「大谷はカネを取り戻せない」――水原一平の罪状認否を前に米大学教授が厳しい予測

  • 3

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加支援で供与の可能性

  • 4

    過去30年、乗客の荷物を1つも紛失したことがない奇跡…

  • 5

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 6

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽…

  • 9

    「一番マシ」な政党だったはずが...一党長期政権支配…

  • 10

    「妻の行動で国民に心配かけたことを謝罪」 韓国ユン…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 5

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 6

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 7

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story