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米下院民主党、壁建設以外の国境対策提案 大統領の要求額容認も
[ワシントン 23日 ロイター] - 米国でメキシコ国境の壁建設費を巡る与野党の対立から一部の政府機関が1カ月以上閉鎖される中、下院民主党指導部は23日、トランプ大統領が要求する57億ドルの費用の全額もしくはそれに近い金額を壁建設以外の国境対策に使う目的で容認する案を示した。
民主党のペロシ下院議長が一般教書演説を巡りトランプ大統領と応酬を続けるなか、他の下院民主党指導部はトランプ氏に書簡の形で送る可能性のある予算関連の提案をまとめていることを明らかにした。
下院民主党ナンバー3のクライバーン議員は、トランプ氏が求めている57億ドルの国境警備費を、壁の建設ではなく、ドローンや感知器といった警備システムや警備要員の増強などに使う目的で認める可能性があると述べた。
同議員は「大統領が57億ドルの国境警備費を要求するのであれば、われわれはその要求をかなえてもよい。しかし『スモール・ウォール』への支出に限る」と語った。民主党は壁の建設そのものに反対しており、壁建設以外の国境費も13億ドル程度しか認めていない。
また下院民主党ナンバー2のホイヤー院内総務は、事態打開に向け民主党として国境警備費の「大幅な増額」を検討する考えを明らかにした。ただ、金額が57億ドルに達するかどうかは明言しなかった。
下院歳出委員会メンバーのコール共和党議員は記者団に、民主党の提案について「いかなる動きも協議も役立つ」と評価し、「壁建設の是非よりも、先に議論を進めるべきだ」と述べた。
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