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米予算・債務上限巡り議会・政権幹部が協議 合意には至らず

2019年05月22日(水)08時50分

[ワシントン 21日 ロイター] - 米民主党のシューマー上院院内総務は21日、2年間の連邦歳出上限について議会と政権当局者が数時間にわたり協議したが、この日は合意に至らなかったと明らかにした。

シューマー氏は記者団に対し、非国防予算が争点になっていることを示唆し、「合意を目指しているが、国内で中間層のあらゆるニーズに応える予算をいかに手当てするかが最大の問題の1つになっている」とコメントした。

共和党は国防支出を拡大し、非国防支出を削減することを求めてきた。

与野党が歳出上限で合意しなければ、10月1日からの新年度の国防費は前年度比708億ドル減の約5760億ドルに、非国防費は約538億ドル減の5432億ドルとなる。

会合では、連邦政府の債務上限引き上げについても協議した。

共和党のマコネル上院院内総務はこれより先、21日中に議会が合意できることを期待していると述べていた。

マコネル氏によると、合意は2年間の連邦政府の歳出上限に関するもので、同時に債務上限も盛り込まれるという。

米財務省は今月、議会が連邦債務上限の引き上げに合意しなければ7─12月の借り入れが不可能になるとの見通しを示していた。[nL3N22D1N0]

この日は、ムニューシン財務長官、マルバニー大統領首席補佐官代行のほか、議会の与野党幹部4人がペロシ下院議長のオフィスで会合を開いた。与野党幹部は、協議が前進したとの見方を示した。

*見出しと内容を更新しました。

ロイター
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