ニュース速報

ドルは108円前半、悲観後退で底堅い

2019年07月23日(火)15時34分

[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の108円前半。米中対立の緩和期待や米国の債務期限延長合意が市場の楽観を支えたという。

ドルは午前から買いが先行。米金利が下げ渋る中、午後もじり高で一時108.19円と7月17日以来4営業日ぶりの高値をつけた。

市場で話題となったのは、ムニューシン米財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表が、通商協議のため訪中するとの一部報道。「中国が譲歩し始めたと感じられ、今週から始まる実務レベルでの日米通商交渉でも、初めから角を突き合わせるような事態にはならないだろう」(FX会社)との見方が出ていた。

トランプ米大統領と議会指導部が、連邦債務の2年間の借り入れ延長と歳出枠設定で合意したことも、市場に安心感を与えたという。

財務省の借り入れ期限は21年7月31日まで延長。連邦債務は9月9日までには上限に達すると予想されており、借り入れ権限の延長なしでは資金が枯渇し、米国債の償還ができないデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあった。

前日から小動きが続く市場で、次の注目点となっているのは、きょうの英保守党党首選の決戦投票。合意なき欧州連合(EU)離脱を公言しているジョンソン前外相の優位は不変で、ポンドが波乱含みになりやすいという。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 108.17/19 1.1187/91 121.03/07

午前9時現在 107.89/91 1.1202/06 120.88/92

NY午後5時 107.86/89 1.1208/12 120.90/94

(為替マーケットチーム)

ロイター
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