ニュース速報

ビジネス

仏ルノー、2017年通期は売上高と利益が過去最高 株価上昇

2018年02月16日(金)19時42分

 2月16日、フランス自動車大手ルノーは、2017年通期の売上高と利益が過去最高になったと発表した。写真はブリュッセルで昨年1月撮影(2018年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブローニュビヤンクール(フランス) 16日 ロイター] - フランス自動車大手ルノーは16日、2017年通期の売上高と利益が過去最高になったと発表した。決算を受けて株価は約3%上昇している。

営業利益は17.4%増の38億5400万ユーロ(48億4000万ドル)で、営業利益率は6.6%。売上高は14.7%増の587億7000万ユーロだった。欧州での堅調な需要が背景。

インクワイアリ・ファイナンシャルがロイター向けにまとめたアナリスト予想の中央値は、営業利益が36億5000万ユーロ、売上高は592億5000万ユーロだった。

自動車部門の営業利益は15.2%増の3億6300万ユーロ。最近統合したロシアのアフトワズ事業は含まれていない。生産コスト節減は1億8400万ユーロから6億6300万ユーロに増加した。

純利益は49.6%増の51億1400万ユーロとなった。

ルノーは配当を12.7%引き上げ1株当たり3.55ユーロとすることを提案した。

為替の影響によって通期利益が3億ユーロ減少したにもかかわらず、ルノーは2018年のグループの営業利益率を6%を上回る水準に維持する方針。

エバーコアのアナリスト、アーント・エリンホースト氏は決算について「ポジティブなサプライズとなった」と述べ、生産コスト節減が3倍超に増加したと指摘した。

ルノーはまた、6月の株主総会でカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)の再任を支持するよう株主に要請するとした。

同社は、ゴーンCEOが自身の給与の約30%引き下げに同意したことを確認した。

ゴーンCEOは、ルノーと日産自動車<7201.T>は統合を急いでいないとし、フランス政府がルノー株を大量保有している間は全面的な提携は不可能だとの考えをあらためて示した。

ルノーは日産に43.4%出資し、日産は三菱自動車<7211.T>の34%を保有。フランス政府はルノーの15%を保有している。

*内容を追加しました。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア経済、悲観シナリオでは失速・ルーブル急落も=

ビジネス

ボーイング、7四半期ぶり減収 737事故の影響重し

ワールド

バイデン氏、ウクライナ支援法案に署名 数時間以内に

ビジネス

米テスラ、従業員の解雇費用に3億5000万ドル超計
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 2

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 3

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 6

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    コロナ禍と東京五輪を挟んだ6年ぶりの訪問で、「新し…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中