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市場の動揺は株式に限定、過度に懸念せず=クーレECB専務理事
[スコピエ 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は16日、最近の世界的な市場の動揺について、影響はおおむね株式に限定されているとし、ECBは過度には懸念していない、と強調した。スコピエで記者団に語った。
専務理事は、ボラティリティーは避けられない事象と指摘する一方、最近の調整の影響が広がらないかどうか状況を注視すると述べた。
専務理事は「これまでのところ、市場の調整は秩序立っており、ユーロ圏への影響としては、株式市場にほぼ限定されている」とした。
専務理事は利上げ時期について、債券買い入れ終了後かなりたってからであり、政策当局者は債券買い入れ終了と利上げの順番について意見が一致していると、ECBのガイダンスの内容を繰り返した。「これまでにも説明してきたように、金融政策に関するコミュニケーションは変わる見込みであり、2018年の早い時期に議論される」と語った。
ECBは2兆5500億ユーロの債券買い入れプログラムを少なくとも9月末までは続ける予定だ。ロイターが実施した直近のエコノミスト調査によると、ECBは2018年末までに資産買い入れプログラムを終了し、その半年後に金利引き上げに着手する、と予想されている。
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