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4日ぶり反発、重要イベント通過で買い戻し
3月22日、東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米国株が小幅安で終了したことが重しとなり、日本株は下落スタートとなったが、取引時間中に米株価指数先物が上げに転じると、主力株に買い戻しが入った。写真は都内の証券会社前で2013年3月に撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米国株が小幅安で終了したことが重しとなり、日本株は下落スタートとなったが、取引時間中に米株価指数先物が上げに転じると、主力株に買い戻しが入った。機関投資家によるバリュー系の成熟株から成長株へのややまとまった資金シフトの観測も出ていた。戻り待ちの売りが上値を圧迫したが、後場に上げ幅を拡大し、ほぼ高値引けとなった。
TOPIXは0.65%高で取引を終えた。業種別では米原油先物の上昇を背景に、石油関連株が堅調。サービス、医薬品も高い。半面、空運が軟調。JT<2914.T>が売買高を伴って大幅安となったことが響き、食料品も安い。市場では「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が懸念されたほど強気ではなく買い戻しが優勢となったが、自律反発の域は出ない。国内外の政治リスクを考えれば、リスクウエートは上げにくい環境だ」(東海東京証券・機関投資家営業部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、シンシア<7782.T>がストップ高比例配分。自己保有株を除く発行済株式総数の10.20%にあたる70万株、取得総額4億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると20日に発表し、材料視された。半面、アミューズ<4301.T>が大幅安。20日に発表した2018年3月期利益予想の下方修正を嫌気した。一部イベントでの動員数未達、制作費の増加のほか、利益率の高い発売タイトルやグッズのリリース延期などが響く。
東証1部の騰落数は、値上がり1304銘柄に対し、値下がりが689銘柄、変わらずが84銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21591.99 +211.02
寄り付き 21352.16
安値/高値 21349.71─21592
TOPIX<.TOPX>
終値 1727.39 +11.10
寄り付き 1711.02
安値/高値 1710.95─1727.86
東証出来高(万株) 138548
東証売買代金(億円) 26698.8