ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは151円前半で底堅い、介入警戒も下値に買い

2024年03月28日(木)15時28分

 3月28日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの151円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2024年 ロイター/Rick Wilking)

Shinji Kitamura

[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの151円前半で取引されている。日本時間朝方に伝わった米連邦準備理事会(FRB)理事の発言で一時ドルが買われたものの、介入警戒感が高まる中で、その勢いは続かなかった。

ドルは朝方の151円前半から半ばへ一時上昇した。FRBのウォラー理事が講演で「最近の指標を受け、全体の利下げ回数を減らすか、さらに利下げを先送りするのが適切だ」などと発言したことを受けて、米10年債利回りが4.22%付近へ切り返すとともに、ドルが買われた。

しかし、上値では円買い介入への強い警戒感から買いが続かず、ドルは次第に失速。151円前半へ値を戻した。日本の年度末を控えて「実需も含めて売買が活発」(外銀関係者)だったことも、高値圏で売買が交錯する一因になったという。

林芳正官房長官はきょう午前の記者会見で、円安に関し、行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず適切な対応をとりたいと述べた。財務省と金融庁、日銀は27日夕に会合を開催し、「円安の背景に投機的な動きがあることは明らか」(神田真人財務官)と指摘した。

もっともドルの先高観は変わらず、ドルの下値には「押し目買いの好機と見る向きが買い注文を並べている」(メガバンク関係者)という。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.34/151.37 1.0822/1.0826 163.75/163.79

午前9時現在 151.29/151.30 1.0811/1.0815 163.52/163.56

NY午後5時 151.32/151.33 1.0825/1.0829 163.72/163.76

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 

ビジネス

米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、22年2月以来の低水準
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 5

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 8

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中