ニュース速報
ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 「景気安定」

2024年04月24日(水)20時01分

4月24日、 独IFO経済研究所が発表した4月の業況指数は89.4で3月改定値の87.9から予想以上に改善した。フランクフルトで2019年1月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ベルリン 24日 ロイター] - 独IFO経済研究所が24日発表した4月の業況指数は89.4で3月改定値の87.9から予想以上に改善した。

ロイターがまとめたアナリストの予想は88.8だった。

バーデン・ビュルテンベルク州立銀行(LBBW)のシニアエコノミスト、イェンスオリバー・ニクラシュ氏は「3カ月連続の上昇で、大幅な上昇は2カ月連続だ。トレンドの転換とみられる。厳しい局面で慎重さを保つ必要があるが少なくとも冬に景気が底入れしたという材料がいくつか出ている」と述べた。INGのセクター調査グローバルヘッド、イェロエン・バンデン・ブローク氏も3カ月連続の上昇は景気の転換点を示すことが多いと指摘した。

現況、先行きの見通しとも改善。現況指数は88.9、期待指数は89.9でともに予想の88.7を上回った。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「景気は安定しており、特にサービス業が好調だ」と述べた。

23日発表の4月の購買担当者景気指数(PMI)速報値では、サービス部門が好調で総合指数が好不況の分かれ目となる50を10カ月ぶりに上回った。

キャピタル・エコノミクスの欧州シニアエコノミスト、フランジスカ・パルマス氏は、総合PMIとIFO業況指数が4月にともに上昇したことでドイツ経済の最悪局面が過ぎた可能性があると述べた。ただ総合PMIが好不況の節目を上回ったのに対し、IFO指数は依然縮小局面にあると指摘した。

関係筋によると、ドイツ政府は24日の記者会見で、今年の経済成長率見通しを0.2%から0.3%に引き上げるとされる。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

岸田首相、「グローバルサウスと連携」 外遊の成果強

ビジネス

アングル:閑古鳥鳴く香港の商店、観光客減と本土への

ビジネス

アングル:中国減速、高級大手は内製化 岐路に立つイ

ワールド

米、原発燃料で「脱ロシア依存」 国内生産体制整備へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 4

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 5

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 9

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 10

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中