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英産業界、メイ首相のEU離脱案を支持 「合意なし」対策も継続

2018年11月17日(土)17時04分

11月16日、英国の産業界は、メイ英首相の欧州連合(EU)離脱協定案に対する支持を表明した。写真はロンドンの首相官邸を出るメイ首相(2018年 ロイター/Peter Nicholls)

[ロンドン/パリ 16日 ロイター] - 英国の産業界は16日、メイ英首相の欧州連合(EU)離脱協定案に対する支持を表明した。同時に合意なき離脱への準備も進めている。

英内閣はこの日、酒造大手ディアジオやロンドン証券取引所グループ(LSE)、郵便事業会社のロイヤルメールなどの主要企業による支持声明を公表した。メイ英首相の報道官は「産業界からの強い支持」を強調した。

こうした中、英航空・防衛大手ロールスロイスのウォーレン・イースト最高経営責任者(CEO)はBBCラジオのインタビューで「これは素案に過ぎない」とし「引き続き、危機対応策の計画を進める。緩衝在庫などの対策を取り、通常業務が続けられるようする」と語った。

欧州の航空機大手エアバスも合意なき離脱を想定して対応策を検討している。ロイターが社内メモを入手した。メモには「ブレグジットの準備チームは合意なき離脱を基本的なシナリオと想定し、引き続き全力を尽くす必要がある」と記載されていた。

産業界の支持表明の影響は限定的かもしれない。保守党内ではメイ氏の党首としての不信任投票を求める署名活動が行われている。

投資銀行のバーンスタインは英国の株式相場について、極端な結果となるシナリオが株価にまだ織り込まれていないと指摘し、英国株が「投資不可能」になった可能性があると述べた。

ロイター
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