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アストラゼネカの欧州向けワクチン出荷、初回は目標下回る公算
1月22日、 英アストラゼネカは同社が開発した新型コロナウイルスワクチン供給を巡り、生産上の問題を理由に欧州地域への初回出荷量が目標を下回ると発表した。写真は2020年9月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[フランクフルト/ブリュッセル 22日 ロイター] - 英アストラゼネカは22日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチン供給を巡り、生産上の問題を理由に欧州地域への初回出荷量が目標を下回ると発表した。
声明で「欧州サプライチェーン内の製造拠点での生産減少により、初回出荷量が当初想定を下回る見込み」とした。詳細は不明。
欧州ではすでに米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの供給も一時的に不足しており、アストラゼネカの初回出荷量の減少は域内のワクチン接種キャンペーンに一段と影響を与えることになる。
EU側は、アストラゼネカから出荷スケジュールを変更する通知を受けており、詳細の確認に取り組んでいるとした。
アストラゼネカは「生産拡大を続けており、2─3月には数千万回分のワクチンをEUに供給できるだろう」とした。
オーストリアのアンショーバー保健相はアストラゼネカに対し、いかなる遅延も「絶対に容認できない」と警告。「合意された供給量は守らなければなない」と述べた。
政府高官筋によると、アストラゼネカはEUに対し、第1・四半期の供給量が60%減の3100万回分になると伝えたという。当初は3月末までに約8000万回分が供給される計画だった。
第2・四半期については、アストラゼネカは8000万回分超の供給で合意していたものの、現時点で供給目標は示せないと明らかにしたという。
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