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米、2029年までに新車への自動ブレーキ搭載を義務化

2024年04月30日(火)11時16分

 4月29日、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、2029年9月までに、米国で販売されるほぼ全ての新型乗用車とトラックに、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の搭載を義務付ける方針を発表した。写真は米カリフォルニア州サンフランシスコで2022年8月撮影(2024 ロイター/Carlos Barria)

David Shepardson

[ワシントン 29日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は29日、2029年9月までに、米国で販売されるほぼ全ての新型乗用車とトラックに、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の搭載を義務付ける方針を発表した。これにより年間少なくとも360人の命が救われ、2万4000人の負傷が防げるとしている。

AEBはカメラやレーダーなどを利用して車が衝突しそうになったことを検知して、自動的にブレーキを掛けるシステム。

規則では、昼間と夜間の両方で歩行者を検知することが求められる。一部の少量生産メーカーについては順守期限を2030年9月とする。

米国の交通事故死者数は2023年、3.6%減少。2年連続で減少したが、それでも新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を大幅に上回っている。

2016年、自動車メーカー20社は22年までにほぼ全ての米国の車両にAEBを標準装備することに自主的に合意した。23年12月、米道路安全保険協会(IIHS)は、20社すべてが少なくとも95%の車両にAEBを搭載したと発表している。

ロイター
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