Picture Power

【写真特集】豪華クルーズ船はますます好調

MAKE CRUISE GREAT AGAIN

Photographs by DIDIER BIZET

2019年09月20日(金)18時20分

最初の寄港地、米自治領バージン諸島のセントトマス島に着岸したシンフォニー・オブ・ ザ・シーズ。客の3分の2は下船してツアーなどに参加する

<カリブ海をゆく巨大クルーズ船の利用客は年間1000万人――大衆化された観光「マスツーリズム」の未来はまだまだ明るい>

アメリカ人は巨大で過剰なものが大好き。近年、人気の高いクルーズ業界でもそれは変わらない。8000人も収容できる世界最大クラスのクルーズ船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」(運航会社ロイヤル・カリビアン)に乗れば、彼らは世界一幸せな子供のようになる。

米フロリダ州マイアミをたちカリブ海を巡るこのクルーズ船では連日、ショッピングからミュージカル、カジノまで幅広い体験がめじろ押し。40以上もの飲食店による美食体験も売りで、1週間のクルーズで船に積まれる食料品は300トンにもなる。

この徹底的に演出された人工的な休暇をばかばかしく感じる人もいれば、700~800ドルの手頃な乗船料で味わえる夢の世界と思う人もいるだろう。一方、クルーズ船が深刻な環境汚染を引き起こす現実も。燃料に使われる重油は、ディーゼルの3500倍も大気を汚染するという。

それでも第二次大戦後、経済発展を背景に大衆化した観光「マスツーリズム」の未来はまだまだ明るい。ロイヤル・カリビアンは今年、1000万人のクルーズ客を運ぶ予定だ。

―ディディエ・ビゼ

ppcruise02.jpg

マイアミを離れないうちからクルーズ客はバカンス気分で水着に


ppcruise03.jpg

船内のメインストリート「ロイヤルプロムナード」では初日の夜から、歌と踊りを楽しむ人々でにぎわっていた


ppcruise04.jpg

3デッキ構造のメインダイニングルームでは50人ほどのウエーターが忙しく働く


ppcruise05.jpg

アメリカの娯楽に舞台は欠かせない。ブロードウェイで人気のミュージカル『ヘアスプレー』を上演

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相会議、ウクライナ問題協議へ ボレル氏「EU

ワールド

名門ケネディ家の多数がバイデン氏支持表明へ、無所属

ビジネス

中国人民銀には追加策の余地、弱い信用需要に対処必要

ビジネス

テスラ、ドイツで派遣社員300人の契約終了 再雇用
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 5

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 6

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 7

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 8

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story