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【写真特集】豪華クルーズ船はますます好調
MAKE CRUISE GREAT AGAIN
Photographs by DIDIER BIZET
最初の寄港地、米自治領バージン諸島のセントトマス島に着岸したシンフォニー・オブ・ ザ・シーズ。客の3分の2は下船してツアーなどに参加する
<カリブ海をゆく巨大クルーズ船の利用客は年間1000万人――大衆化された観光「マスツーリズム」の未来はまだまだ明るい>
アメリカ人は巨大で過剰なものが大好き。近年、人気の高いクルーズ業界でもそれは変わらない。8000人も収容できる世界最大クラスのクルーズ船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」(運航会社ロイヤル・カリビアン)に乗れば、彼らは世界一幸せな子供のようになる。
米フロリダ州マイアミをたちカリブ海を巡るこのクルーズ船では連日、ショッピングからミュージカル、カジノまで幅広い体験がめじろ押し。40以上もの飲食店による美食体験も売りで、1週間のクルーズで船に積まれる食料品は300トンにもなる。
この徹底的に演出された人工的な休暇をばかばかしく感じる人もいれば、700~800ドルの手頃な乗船料で味わえる夢の世界と思う人もいるだろう。一方、クルーズ船が深刻な環境汚染を引き起こす現実も。燃料に使われる重油は、ディーゼルの3500倍も大気を汚染するという。
それでも第二次大戦後、経済発展を背景に大衆化した観光「マスツーリズム」の未来はまだまだ明るい。ロイヤル・カリビアンは今年、1000万人のクルーズ客を運ぶ予定だ。
―ディディエ・ビゼ
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