「日本の動画マーケティング市場は我々の成長の原動力」
ブライトコーブ社のデビッド・メンデルスCEO Newsweek Japan
<年々増加する動画マーケティングの需要。動画プロモーションに関わるさまざまなソリューションを展開するブライトコーブ社に聞く、今後の展望>
インターネットの高速化、スマートフォンの普及などにより身近になった動画視聴。それに伴い動画マーケティングの需要も年々増加している。SNSを活用した動画プロモーションのほか、B2Bや社内コミュニケーションのツールとしても、動画は非常に有効でパワフルなコンテンツになっている。
今回、動画配信クラウドサービスにおいて世界ナンバーワンのシェアを誇り、動画プロモーションに関わるさまざまなソリューションサービスを展開する、ブライトコーブ社のデビッド・メンデルスCEOが来日。動画マーケティングにおける今後の展望を聞いた。
動画マーケティングの進化は止まらない
――今回の来日の目的であるブライトコーブ社主催のカンファレンスについて。
動画ビジネスの最先端がわかる「Brightcove PLAY」というイベントを毎年ボストンで開催しており、日本では今年で4回目になります。日本には現在300社ほどの取引企業があり、直接お話できるとても素晴らしい場となっています。お客様がいまどういった課題や問題を抱えているかを伺いながら、我々の新しい技術や業界動向についてご紹介させていただきます。願わくば我々の技術で物事が良い方向に向かってくれればと思っています。
また今回のイベントには30社ほどのパートナー企業にも参加いただいており、動画業界のエコシステムが一同に介して次なる動画ビジネスの展望を見据える、とても有益なカンファレンスにもなっています。
――設立当初から振り返って動画マーケティングはどのように変化してきたのか。
動画展開がスタートした当初は、自分たちのホームページにテレビコマーシャルをそのまま載せようといったレベルだったと思います。それが現在ではお客様やパートナー、また社内でのコミュニケーションの中心に動画を据えるところが非常に増えました。ビジネスにおいても例えばECで活用したり、メールマガジンに埋め込んで配信するなど、お客様とのコミュニケーションにおいてあらゆるものに動画が組み込まれるようになりました。すでに動画は特別なものでなくなっていると思います。
――日本での動画マーケティングについてどのような手応えを感じているのか。
今回の開催で日本にかつてないほどの勢いを感じることができました。日本でのビジネスは7年前からスタートしているのですが、日本市場は世界の中でも我々の成長の原動力になっており、とても重要な市場と位置づけています。
現在日本では、放送事業社によるキャッチアップ配信やニュースチャンネルのクリッピングサービスのほか、一般の大手企業も含め、あらゆる業界で我々のサービスを利用していただいています。利用方法も商品の紹介ビデオから、顧客サービスや広報活動、社員トレーニング用の動画などさまざまです。いろいろな提案を組み合わせることで、あらゆる企業の問題や課題に対応できるサービスの展開を行っています。
今後期待しているのは、インターネット回線を使って新たな動画体験を展開しているOTT(Over The Top)サービスです。さまざまな企業が参入してきており、ますます市場が伸びていくのではないでしょうか。
※本記事は2017年7月14日に取材した内容をもとに構成しています。個人の役職名、肩書きなどは2017年7月14日当時の名称になります。