日本の輸出規制で半導体価格が上昇 日韓対立に市場は「前例なき急騰」警戒
NAND型フラッシュメモリの供給は、先月の東芝メモリの工場停電による製造ライン停止もなお響いている。東芝メモリのある社員は、今月半ばに操業を再開したとはいえ、全面復旧には時間がかかり、同社はなお既存の受注量に生産が追い付いていないと打ち明けた。
こうした中でUBSは今週、NAND型フラッシュメモリの第3・四半期の価格見通しを、以前の前期比10%下落から同5%下落に上方修正した。東芝メモリの生産問題と日本の韓国向け輸出規制を理由に挙げている。
バーンスタインのニューマン氏は、半導体価格上昇ではっきりと恩恵を受けるのはマイクロン、東芝、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)、ウェスタンデジタルだとみている。サムスンとSKハイニックスも、生産に支障が出る恐れはあっても、差し引きではプラスの方が大きくなりそうだという。
日本が輸出規制を発表した1日以降、マイクロンは12%、ウェスタンデジタルは8%、SKハイニックスは7%、南亜科技は5%それぞれ株価が上昇した。一方サムスンは、第2・四半期に利益が56%減るとの見通しを示したことが嫌われ、株価はこの間2%下がっている。
(Heekyong Yang記者、Ju-min Park記者)
※7月30日号(7月23日発売)は、「ファクトチェック文在寅」特集。日本が大嫌い? 学生運動上がりの頭でっかち? 日本に強硬な韓国世論が頼り? 日本と対峙して韓国経済を窮地に追い込むリベラル派大統領の知られざる経歴と思考回路に迫ります。
2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら