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韓国、新型コロナウイルス増加ペース再び拡大 10日は感染242人増の7755人 

2020年3月11日(水)13時53分

韓国疾病予防管理局(KCDC)の11日の発表によると、国内の新型コロナウイルス感染者は242人増え、累計7755人となった。写真は大邱(テグ)で10日撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

韓国疾病予防管理局(KCDC)の11日の発表によると、国内の新型コロナウイルス感染者は242人増え、累計7755人となった。増加ペースは前日の35人を大きく上回った。ソウルにある保険会社のコールセンターで従業員200人の検査を実施したことも明らかにした。

死者は1人増え、60人となった。

感染者の1日の増加ペースは、集団感染が起きた南東部の大邱(テグ)市の教会の信者約20万人に行った検査の影響で、2月29日に909人のピークを付けたが、その後は鈍化傾向が続いていた。

ただ、ソウルのコールセンターのほか、全国に教室を展開するダンススクールの講師や生徒の間で小規模な集団感染が起きており、当局は感染拡大ペースが再び加速することを警戒していた。

新たに確認された感染者のうち、52人はソウルで確認された。当局はこのうち何人がコールセンターの関係者かを明らかにしていない。

当局によると、コールセンターの従業員は約800人で、最初に感染が確認された従業員と同じフロアで働く200人に対して検査を実施しており、その他の従業員は経過を観察しているという。

一方、新たな感染者のうち140人強は大邱と慶尚北道で確認された。

[ソウル 11日 ロイター]


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