最新記事

仕事術

「マネジメント=組織の管理」ではない...遠藤功氏が語る仕事を「いい感じ」にする方法

2022年2月24日(木)17時18分
flier編集部
遠藤功氏

Isao Endo

<著書『サクッとわかる ビジネス教養 マネジメント』が好評の経営コンサルタント遠藤功氏が語る、「いい感じ」に仕事をしやすくする方法>

※このインタビュー記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

急な仕事が舞い込み、本来やるべき仕事が進まない。リモートワークのもと目の届かないところにいるメンバーがパフォーマンスを発揮できるようにするにはどうしたらいいのか? こうした課題を解決したいときに必要になるのが、マネジメントのスキルです。

マネジメントの要点をフルカラーの図やイラストとともに楽しく学べるのが『サクッとわかる ビジネス教養 マネジメント』(新星出版社)です。本書の監修を手掛けたのは、『現場力を鍛える』などのロングセラーで知られ、経営コンサルタントとして長く活躍されている遠藤功さん。これからの時代に求められるマネジメント力とは何なのでしょうか?

マネジメントの本質は、思い通りにいかないものを「いい感じ」にすること

── 本書は、見るだけでマネジメントの課題と考え方が理解できる画期的な本だと思いました。本書を監修された背景を教えていただけますか。

もともと日本ではマネジメントの概念が正しく理解されていないという問題意識をもっていました。マネジメントというと日本ではドラッカーの印象が強く、「経営管理」と訳されることからも、経営者や上級管理職の仕事と思われがち。若手社員からすると縁遠いものと思われるかもしれません。

ですが、マネジメントの本来の意味は、「管理」というより「最適化」。ごちゃごちゃしているものを「いい感じ」にすることというとイメージが湧くと思います。

そもそも仕事だけでなく人生は思い通りにいかないことの連続です。放っておくとうまくいかないものを、何とか「いい感じ」にして、成果を最大化すること。それがマネジメント(スキル)です。

だから年齢や役職にかかわらず、あらゆる人にとって不可欠なスキルだといえます。このことを特に新入社員や若手社員に知ってもらいたい。そう考えていたとき、新星出版社さんから「マネジメントについてわかりやすい本を書いてほしい」と依頼があり、「マネジメントの本来の意味」を伝えたいと監修をすることを決めました。

── マネジメントと聞くとチームマネジメントのイメージでしたが、本書ではセルフマネジメントとチームマネジメントが俯瞰でき、マネジメントの捉え方が広がりました。

チームや組織のマネジメントはイメージしやすいですが、その前に自分自身をマネジメントできていないといけません。つまり、セルフマネジメント(自己管理)が出発点です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米高官、中国と北朝鮮巡り協議 強制送還への懸念表明

ワールド

トランプ氏、石油業界幹部に環境規制破棄を明言 10

ビジネス

英中銀、近いうちに利下げとの自信高まる=ピル氏

ワールド

ロシア軍の侵攻阻止可能、同盟国の武器供給拡大で=ウ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必要な「プライベートジェット三昧」に非難の嵐

  • 2

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 3

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽しく疲れをとる方法

  • 4

    ロシア軍兵舎の不条理大量殺人、士気低下の果ての狂気

  • 5

    上半身裸の女性バックダンサーと「がっつりキス」...…

  • 6

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 9

    「高齢者は粗食にしたほうがよい」は大間違い、肉を…

  • 10

    総選挙大勝、それでも韓国進歩派に走る深い断層線

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食…

  • 9

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表.…

  • 10

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中