最新記事

エンターテインメント

NiziU、TWICEの仕掛け人J.Y.Parkの金言がこんなにも私たちに刺さるワケ 「餅ゴリ」は理想の上司だ

2020年11月25日(水)18時00分
平賀 充記(ツナグ働き方研究所 所長) *東洋経済オンラインからの転載

大ブレイク中のNiziUの生みの親「餅ゴリ」ことJ.Y.Park氏に注目が集まっている。Boby-Yip / REUTERS

観客動員数が1000万人を突破した「劇場版『鬼滅の刃』 無限列車編」。アニメファンや子供だけでなくファミリーを捕まえ、普段はアニメを見ない層からの支持も得て、まさに日本列島が"鬼滅フィーバー"に沸く社会現象と化しています。

しかし、今注目のエンタメコンテンツはそれだけではありません。

まだ正式にデビューしていない段階なのにもかかわらず、大注目を浴びるガールズグループが登場したのです。それが、オーディション番組「Nizi Project」(ニジプロ)から結成された「NiziU(ニジュー)」。彼女たちは、プレデビュー曲がストリーミング再生で1億回再生を突破するという驚異の数字を叩き出しました。正式デビューするのが12月2日とのことですから、年末にかけて相当な盛り上がりを見せるのではないでしょうか。

「モー娘。」誕生を令和に再び見るかのように

オーディション番組「Nizi Project」(ニジプロ)は2019年7月中旬にスタート。日本国内8都市とハワイ、LAにてグローバル・オーディションを開催し、応募者は1万231人に及びました。総合プロデューサーJ.Y. Park(パク・ジニョン)氏の審査によって26人が選ばれ、東京合宿と韓国合宿を経て、最終デビューメンバー9人が決定。グローバルガールズグループ「NiziU」が誕生しました。

番組では、パート1として地域オーディションから東京合宿の模様を放送、パート2として、韓国にあるJYPトレーニングセンターにて6カ月間に及ぶデビューに向けた練習の模様を放送しました。この"オーディション番組"という仕掛けがあったからこそ、デビュー前にここまでの注目を集めることができたのです。

視聴者がどんどん感情移入していく。自分の推しキャラが確立され自然に応援したくなる。このプロットは、1990代に一世を風靡した「夢のオーディションバラエティーASAYAN(あさやん)」とほぼ同じです。小室哲哉をはじめとした大物ミュージシャンのプロデュースで数多くのアーティストやタレントを輩出しました。

なかでもつんくプロデュースで「モーニング娘。」がデビューしていったプロセスと、このニジプロは酷似しています。

ガールズグループ、韓流というキーワードも相まって、当初から若い女性の間では話題になっていましたが、ここにきて年齢や性別を問わず注目を集めるようになってきているのです。

それはニジプロのメンバーに対してだけではなく、彼女たちを指導するJ.Y.Park氏に対する注目度が増してきたからにほかなりません。一見するとこわもてな風貌を持つこの韓国人プロデューサーの発する言葉が「とにかく感動的だ」と、話題になってきているのです。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地

ビジネス

米国株から資金流出、過去2週間は22年末以来最大=

ビジネス

中国投資家、転換社債の購入拡大 割安感や転換権に注

ワールド

パキスタンで日本人乗った車に自爆攻撃、1人負傷 警
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中