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イタリア老舗ブランドの、本革じゃないバッグを選ぶ理由

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2017年10月16日(月)12時15分
写真:宇田川 淳 スタイリング:小林伸崇 文:西田嘉孝

PVC素材で合わせた、セット使いがおすすめの薄マチタイプの2Roomブリーフバッグ/¥107,000(税別)/サイズ:H28.5×W40×D7cmと、トロリー/¥210,000(税別)/サイズ:W45×W35×D21cm。軽快で丈夫、機能性にも優れているためビジネスの出張のみならず旅にも重宝する

<世界のビジネスパーソンに支持される名門ブランド「セラピアン」のビジネスバッグはPVC加工の独自素材。一体どんなブランドで、どんなバッグなのか>

装いにこだわるビジネスパーソンなら、常に携えている"相棒"とも呼ぶべきバッグにもこだわりたい。とはいえ、星の数ほどあるビジネスバッグの中から、デザイン性や機能性に加え、ブランドのストーリーにまで共感できる"お気に入り"を選ぶのは、なかなか難しい。

であれば、写真のブリーフバッグとトロリーはどうだろう。コットン生地にウォータープルーフのコーティング加工(PVC加工)を施した「STEPAN」(ステパン)と呼ばれる独自素材を使用しており、シンプルで上質でありながら、雨にも強く軽快で丈夫。PVC素材とは思えないほどのラグジュアリー感も備えている。

洗練されたデザインと、出張に使い勝手のいい機能性――。ヨーロッパやアメリカなど世界のビジネスパーソンに支持されていると聞けば、それも納得だ。1923年にミラノで創業したブランド「セラピアン」のバッグである。

とはいえ、ピンと来ない人も多いかもしれない。イタリアの老舗メーカーだが、日本では知る人ぞ知る存在。しかもこのバッグは、敢えて得意とするイタリアンレザーではなく、PVC加工の独自素材だ。セラピアンとは一体、どんなブランドなのだろうか。

2004年まで工場は1カ所だけだった

セラピアンは90年以上の歴史を持ち、ジャズ界の帝王フランク・シナトラや名女優イングリッド・バーグマンをはじめ、超有名セレブリティたちに愛されてきた名門メーカー。にもかかわらず日本であまり知られていないのには理由がある。

第一に、全てイタリア国内で製造される完全なイタリアメイドであること。さらには、有名ラグジュアリーブランドなどのOEM(相手先ブランドによる生産)に注力してきたことだ。自社ブランドの本格的な日本展開は、2015年になってからである。

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セラピアンのバッグを愛用したフランク・シナトラ(提供:ウエニ貿易)

工房は長らくミラノにある1カ所のみ。大量生産ではなくオーダーメイドや顧客の要望に真摯に応える姿勢で評判を高め、素材となる種類豊富なイタリアンレザーと、バッグ作りのあらゆる技術を蓄積させていった。

60年代にはすでに世界のセレブたちにその品質が知られるところとなり、ヨーロッパでは名門メゾンとしての評価を確固たるものとしていた。第2の自社工場をミラノの北西に位置するヴァレーゼに建設したのは、ようやく2000年代に入ってからだ。

ヴァレーゼに2004年に新設された5000平方メートルもの広大なアトリエには、図面をデータ化しCADソフトでレーザーカットを行う最新鋭のシステムなどを導入している。とはいえ、単純にマシンメイドの大量生産へと切り替えられたのかというと、決してそうではない。

アトリエに常駐する職人は約100人。マシンによって自動化された工程では必ず彼らが目を光らせ、自動化できない複雑な工程については変わらず職人による手仕事で行っている。

いわば、最先端のテクノロジーと熟練職人の技術によるハイブリッドな生産体制だ。もちろん100%イタリアメイドも不変。生産拠点が近代化された今も、セラピアンのモノづくりの理念は何ひとつ変わっていない。

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ヴァレーゼに新設されたアトリエには約100人の熟練職人が常駐。セラピアンでは今も、シンプルな物であれば50、手の込んだ物であれば150ほどにもなるバッグ作りの全ての工程を、イタリア国内で完結させている(提供:ウエニ貿易)

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