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アート

2019年、これから行くべき世界の展覧会

2019年06月13日(木)19時10分
ニューズウィーク日本版編集部

    2019年はアートを巡る旅も選択肢に(写真はイメージ) PeopleImages-iStock

    [2019年3月12日号掲載]

    <現在開催中のものから年明けまで間に合うものまで。休暇に足を運んでみては?>

    昨年、パリのルーブル美術館は年間の入場者数が1000万人を突破して史上最高になったとか(ビヨンセとJay─Zが同館で撮影した ミュージックビデオによるPR効果も、たぶんあった)。もちろん、美術館が入場者数を競うのはナンセンス。でも以下に紹介する企画展を合わせればトータル1000万人超えもありそうだ。


    『マネと近代の美』

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    THE J. PAUL GETTY MUSEUM, LOS ANGELES

    シカゴ美術館(シカゴ) :5月26日〜9月8日

    マネといえば一般受けする画家で、いつもどこかで展覧会をやっているイメージだが、ここでは後期の作品に焦点を当てる。生き生きした水彩画や、『ボート遊び』『コンサバトリーにて』などの大きな群像画、そして女性の肖像画も(上は『ジャンヌ(春)』)。計90点以上が展示され、花や果物のイラストで飾られた友人たちへの手紙も見ることができる。


    『ベネチア・ビエンナーレ』

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    ANDREA AVEZZU, COURTESY LA BIENNALE DI VENEZIA

    ベネチア市内(イタリア):5月11日〜11月24日

    今年で58回目となるアートの祭典。タイトルは呪いの言葉と勘違いされて英語圏に伝わった中国の言い回し「数奇な時代を生き られますように」で、約120カ国の作家が招待されている。ディレクターを務めるヘイワード・ギャラリー(ロンドン)のラルフ・ルゴフによれば、メイン会場アルセナーレ(旧国立造船所)の展覧会は「芸術ならではの深い没入と創造的学びを幅広く体験する場」になるという。


    『潜在する緊張──メイプルソープの今』

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    ©ROBERT MAPPLETHORPE FOUNDATION. USED BY PERMISSION.

    グッゲンハイム美術館(ニューヨーク):第1部7月10日まで、第2部7月24日〜2020年1月5日

    ロバート・メイプルソープ(1946〜89)の遺族から写真など200点を寄贈されたグッゲンハイム美術館が、1年を通じて特別展を 開催中。前半(7月10日まで)では男女のヌードや自画像、ニューヨークのSMシーンの写真に加え、初期のポラロイド作品やコラージュ、メディアミックス作品などを展示。夏からの第2部(7月24日〜来年1月5日まで)では彼のレガシーに焦点を当て、影響を受けたアーティストの作品も並ぶ。


    『認知を求めた戦い──1919年以前の女性芸術家』

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    ©NATIONALGALERIE-STAATLICHE MUSEEN ZU BERLIN/JORG P. ANDERS

    旧国立美術館(ベルリン):10月11日〜2020年3月8日
    ベルリン芸術アカデミーが初めて女性の入学を認めたのが1919年。100年目の今年、美術史における性差を正そうと旧国立美術 館がタイムリーな展示を企画した。画家のザビーネ・レプシウス(上は『自画像』)、マリア・スラボナ、カロリーネ・バルドゥ ア、彫刻家のエリザベート・ネイら女性アーティストにスポットライトを当てる。あまり知られていない芸術家の作品も初公開される。


    『ティントレット──ルネサンス期ベネチアの芸術家』

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    GALLERIE DELL'ACCADEMIA, VENICE

    ナショナル・ギャラリー(ワシントン):3月24日〜7月7日

    ルネサンスの画家ティントレットのアメリカ初の回顧展。生誕500年を記念して昨年ベネチアのドゥカーレ宮殿で開催された展覧会をさらに拡大したもの。絵画(上は『キリスト降架』)とデッサン60点以上に加え、同時代の芸術家たちの作品も展示する。


    『キャンプ──ファッションについてのノート』

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    IMAGE COURTESY OF THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART, PHOTO ©JOHNNY DUFORT 2019

    メトロポリタン美術館(ニューヨーク):5月9日〜9月8日

    美術館付属のコスチューム研究所による恒例の企画展で、今回のテーマは「キャンプ」。故スーザ ン・ソンタグが1964年に発表した論考「キャンプについてのノート」を踏まえ、非日常的で人工的、突き抜けた過剰感とユーモアの漂う奇抜なドレスやコートを集めた。参加デザイナーは川久保玲やアレキサンダー・マックィーンら。


    『新設のバウハウス美術館』

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    GONZALEZ HINZ ZABALA ©2016

    デッサウ(ドイツ):開館9月8日

    造形学校バウハウスがワイマールに誕生し、現代デザインの礎を築いてから今年で100年。ドイツ全土で記念イベントが開かれ るが、目玉は1925年に学校が移転したデッ サウの町に総工費3100万ドルをかけてオープンする美術館だろう。設計を手掛けたのはスペインの建築事務所ゴンサレス・ヒンツ・サバラ。最上階では4万9000点以上の所蔵品から厳選した家具やテキスタイ ル、建築模型などを展示。下層階は企画展やイベントの会場となる。


    『シリン・ネシャット── 私は再び太陽を迎えよう』

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    ©DIEGO RIVERA AND FRIDA KAHLO ARCHIVES, BANCO DE MÉXICO, FIDUCIARY OF THE TRUST OF THE DIEGO RIVERA AND FRIDA KAHLO MUSEUMS. PHOTO BY JAVIER HINOJOSA, COURTESY OF V&A PUBLISHING

    ザ・ブロード(ロサンゼルス):10月19日〜来年2月16日

    イランを代表する女性アーティストのネシャットが古代から現代に至る祖国の歴史、流浪生活、アラブの春などの動乱を映像や写 真でつづる。現代音楽家のフィリップ・グラスとコラボレートした『パッセージ』や女優ナタリー・ポートマンを主演に迎えた『幻想と鏡』(上)などの映像作品、代表作の写真シリーズ「アラーの女たち」に加え、世界初公開のポートレートなど約130点が並ぶ。


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    ※6月18日号(6月11日発売)は「名門・ジョージタウン大学:世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論」特集。「全米最高の教授」の1人、サム・ポトリッキオが説く「勝ち残る指導者」の条件とは? 必読リーダー本16選、ポトリッキオ教授から日本人への提言も。

    [2019年3月12日号掲載]

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