Newsweek

セラピードッグ

葬儀場に天使降臨 お祈りもできる「お葬式セラピードッグ」が癒しをサポート

2019年06月21日(金)19時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

    動物の癒しのパワーは大きい(写真はイメージ) mediaphotos-iStock

    <専門職として着任したゴールデンレトリバーは、寄り添うだけじゃなく「実務」もこなす>

    大切な誰かを失った時の悲しみは言い尽くせない。生前の姿を思い返して「なんであんな事を言ってしまったんだろう」とか「もっと優しくすればよかった」など後悔の念に押しつぶされそうになる。残された者の感情を癒す術はただただ時間が過ぎるのを待つしかないのかーー

    アメリカのとある葬儀場で、遺族に「癒し」をもたらす救世主が現れた。

    オクラホマ州ノーマンにあるヘイブンブルック葬儀場で勤務を開始したのは、3歳の雄のゴールデンレトリバーのベニー。葬儀場で参列する家族をケアするための特別な訓練を受けた「お葬式向けセラピードッグ」だ。News9 によると、ベニーは州から正式に葬儀専門のセラピードッグとして認定されている。

    ティッシュ配り、お祈りのトレーニング

    葬儀場専門のセラピードッグとしてベニーは「実務」もこなす。参列する遺族にティッシュの入ったバスケットを持って回ったり、膝を曲げ頭を下げて「お祈り」をする事だってできる。そして落ち着いた佇まいで寄り添ってくれる。


    同葬儀場に勤めるミシェル・ブラーは、1995年4月に発生したオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件で姉を亡くした。この時、遺族が集まる場所に居た小さなサルが悲しみに暮れる自分たちに一瞬でも救いをもたらしたシーンを心に刻んでいる。「ほんの一瞬でも遺族の顔に笑顔が滲んだ」と当時を振り返るブラー。今回ベラーを迎えるのを後押しした一人だ。

    葬儀場にセラピードッグを置く葬儀場はほかにもある。2017年4月にテキサス州オースティンで同州初の「お葬式向けセラピードッグ」が誕生した。ここに勤める納棺師が自宅で飼い始めたボーダーコリーのカーミットを勤務先に連れて行った時、カーミットに触れた遺族が癒されるのを目の当たりにし、正式にトレーニングを開始。カーミットが満一歳を迎えた時に正式に「お葬式向けセラピードッグ」として州に認定された。

    人気ランキング

    • 1

      人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

    • 2

      アダルトサイトを見ているあなたの性的嗜好は丸裸 …

    • 3

      現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

    • 4

      フランスで同時期に同地域で、腕や手のない赤ちゃん…

    • 5

      2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

    • 1

      人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

    • 2

      高齢時に忘れっぽい人になるかどうかは、8歳の時に予…

    • 3

      フランスで同時期に同地域で、腕や手のない赤ちゃん…

    • 4

      運命の巡り合わせ──亡き父の携帯番号にメッセし続け…

    • 5

      「胎盤食=カニバリズム」の見解も 胎盤サプリは究…

    • 1

      2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

    • 2

      現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

    • 3

      人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

    • 4

      「鶏肉を洗わないで」米農務省が警告 その理由は?

    • 5

      世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に…

    MAGAZINE

    LATEST ISSUE

    特集:世界を操る政策集団 シンクタンク大研究

    2019-11・19号(11/12発売)

    政治・経済を動かすブレーンか「頭でっかちのお飾り」か、民間政策集団の機能と実力を徹底検証

    MOOK

    ニューズウィーク日本版

    絶賛発売中!