Newsweek

メラニア・トランプ

24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失ったもの

2020年07月10日(金)17時00分
ローラ・ミラー

    メラニアの人物像をテーマにした新刊では、物議を醸したジャケットの文字の意味も明かされる CHIP SOMODEVILLA/GETTY IMAGES

    [2020年7月 7日号掲載]

    <スロべニア出身のモデルがトランプと結婚して叶えた「アメリカンドリームの全貌とは?>

    この子、何を考えているんだろう?

    メラニア・トランプがそうツイートしたのは2012年のこと。水面から楽しそうに顔を出しているシロイルカの写真につけたキャプションだ。まさか4年後、無数の人が同じ質問を自分に対して抱くとは思いもせずに。

    ワシントン・ポスト紙の政治記者メアリー・ジョーダンは、6月に刊行された著書『彼女のディールの極意──メラニア・トランプ秘話』のために、一度だけ、大統領夫人となったメラニアに直接話を聞くことができた(電話でだが)。どうやらメラニア側に、はっきりさせておきたいことがあったらしい。

    「私はシャイじゃない」と、メラニアは言った。「控えめでもない」と。「私のことを知る人は多くない」のに「5分会っただけ」で、昔からの知り合いだと主張する人がいる。でも、「私のストーリーを知っているのは私だけだ」。

    【参考記事】真逆の日米ファーストレディー 昭恵とメラニア、共通点は「型破り」

    「それなら、どのような説明なら、あなたの描写として正しいのか」と、ジョーダンは問いただした。「私には自分が何を求めているか分かっている」と、メラニアは答えた。「わざわざ話す必要はない。つまりその、目立ちたがり屋になる必要はない。 そういう人間じゃないの」

    では、大統領夫人は何を求めているのか。この質問に、メラニアは一瞬たじろぎ、「私は有意義な人生を送っている」と、話をはぐらかした。「なんでもコメントをしたり、何かを言いふらしたりするのはよくない。私はそういう人間じゃない」

    まるでマフィアの妻のようなけむに巻く受け答えだが、『彼女のディール』を読む限り、メラニアはそう複雑な人間ではないようだ。

    2年前、夫であるドナルド・トランプ米大統領とテキサスにある不法移民の子供たちの保護施設を訪れたとき、メラニアはちょっとした騒ぎを起こした。着ていたジャケットの背中に「私は本当に気にしない。あなたは?」という文字が入っていたのだ。

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    KEVIN LAMARQUEーREUTERS

    イバンカのことが大嫌い?

    ホワイトハウス関係者によると、このメッセージは義理の娘であるイバンカ・トランプ大統領補佐官に向けられたものらしい。メラニアが無口なのは、目立ちたがり屋のイバンカに対する批判でもある。そのイバンカは、父親がメラニアと付き合いだしたとき、異様に無口な彼女のことを「肖像画」と呼んだという。

    だが、メラニアは生真面目な努力家だ。そしてシロイルカが餌を求めるように、カネを求めている。極めて功利的な人物で、素敵なことには感動するが、甘やかされて育った義理の娘には我慢がならない。

    何しろメラニアが生まれたときの故郷スロべニアは、共産主義国ユーゴスラビアの一部だった。父ビクトルは運転手、母アマリアは縫製工場で働く労働者階級の家庭に育った彼女にとって、オートクチュールのドレスを身にまとい、プライべートジェットで飛び回る暮らしを手に入れる手段はさほど多くなかった。

    【参考記事】メラニアとイケメン首相、G7で禁断の昼メロ劇場

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