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米中関係

米軍、南シナ海で「航行の自由」作戦を実施

2017年8月11日(金)17時13分

8月10日、米海軍は南シナ海に中国が造成した人工島から12カイリ内の海域で「航行の自由」作戦を実施した。複数の米当局者によると、米軍の駆逐艦が、南沙諸島のミスチーフ礁(写真)近くを航行した。米海軍の提供写真(2017年 U.S. Navy/Handout via Reuters/File Photo)

米海軍は10日、南シナ海に中国が造成した人工島から12カイリ内の海域で「航行の自由」作戦を実施した。複数の米当局者がロイターに明らかにした。米当局者によると、米軍の駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が、南沙(英語名スプラトリー)諸島のミスチーフ(中国名・美済)礁近くを航行した。

ミスチーフ礁は中国が他の近隣諸国と領有権を争っている。

「航行の自由」作戦は、トランプ政権下で3回目となる。

中国国防省は、米国の行動は挑発的で相互の信頼を大きく損ねると批判。中国の艦艇2隻が「直ちに行動を起こし」、米軍の駆逐艦に周辺海域から去るよう警告したと明らかにした。

米海軍は7月にも南シナ海で中国、台湾、ベトナムが主権を主張する島の周辺海域で「航行の自由」作戦を実施している。

[ワシントン 10日 ロイター]


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