最新記事

ドイツ

独メルケル首相、国民の半数近くが4期目終了前の退任望む

2017年12月28日(木)11時13分

 12月27日、最新の世論調査によると、ドイツのメルケル首相の4期目続投が決まった場合でも任期途中の退任を求める有権者が全体の半数近くに上った。欧州の指導者で最も影響力があるとされるメルケル氏だが、国内では支持率が低下している。写真はベルリンで18日撮影(2017年 ロイター/Hannibal Hanschke)

最新の世論調査によると、ドイツのメルケル首相の4期目続投が決まった場合でも任期途中の退任を求める有権者が全体の半数近くに上った。欧州の指導者で最も影響力があるとされるメルケル氏だが、国内では支持率が低下している。

メルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、第2党の社会民主党(SPD)と大連立政権継続に向けた協議を年明けに開始する。

調査会社ユーガブが独DPA通信の委託で行った調査によると、回答者の47%は、メルケル氏が2021年に4期目を終了する前に退任することを望んでおり、10月初めの調査時の36%から上昇した。

4年間の任期いっぱい続けることを望む回答者は36%と、前回の44%から低下。調査結果は27日付の独紙ウェルトに掲載された。

一方、SPDに所属するガブリエル外相は同日付の独紙ビルトに対し、「首相府がすべての欧州連合(EU)改革案を拒否し続けるならば、SPDとの連立は実現しない」と述べ、連立協議に向けて厳しい姿勢を示した。

SPDのシュルツ党首はEUの抜本的改革を提唱し、2025年までに「欧州合衆国」を確立するよう呼び掛けている。



[ベルリン 27日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

英総合PMI、4月速報値は11カ月ぶり高水準 コス

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、4月速報値は51.4に急上昇 

ワールド

中国、原子力法改正へ 原子力の発展促進=新華社

ビジネス

第1四半期の中国スマホ販売、アップル19%減、ファ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中