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NYタイムズ、オーナー家5代目を新発行人に デジタル路線拡大した37歳

2017年12月15日(金)17時39分

12月14日、米紙ニューヨーク・タイムズは、副発行人のA・G・サルツバーガー氏を発行人に指名したと発表。写真は同紙本社ビル。2013年撮影(2017年 ロイター/Carlo Allegri)

米紙ニューヨーク・タイムズは14日、副発行人のA・G・サルツバーガー氏(37歳)を発行人に指名したと発表した。取締役にも就く。1896年にサルツバーガー家が経営を担って以来、同家としては5代目となる。

サルツバーガー氏の父親で、社主である現発行人のアーサー・サルツバーガー氏(66歳)は12月31日に退任し、会長職に就く見通し。

A・G・サルツバーガー氏は「変化の嵐は起こしたくない」と述べ、人事に伴う混乱は起こさないと約束した。

A・G・サルツバーガー氏は地方紙でリポーターを務めた後、2009年にタイムズ紙に入社。16年に副発行人に指名された。14年には編集局にデジタル路線への大変革を提言するリポートをまとめた。

タイムズ紙の16年の売上高は15億ドル。紙媒体の購読数減少で10年前に比べるとほぼ半減したが、デジタル事業は急成長しており、業界のお手本にもなっている。

今年第3四半期のデジタル広告事業の売上高は前年同期比11%増の4920万ドルで、全広告収入の43%を占めた。タイムズ紙は同社幹部らは20年までにデジタル関連収入が少なくとも8億ドルと、14年から倍増すると見込んでいるとしている。

[ニューヨーク 14日 ロイター]


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