最新記事

エアライン

顧客満足度の高い&低いエアラインはここだ 英調査

2017年12月27日(水)14時20分
松丸さとみ

満足度の一番高い航空会社と低い航空会社が明らかに danr13-iStock

短距離線での人気エアラインは

英国の消費者団体「Which?」(ウィッチ?)が行なった英国発の航空会社に関する調査で、満足度の一番高い航空会社と低い航空会社が明らかになった。「ウィッチ?」によると、2017年9〜10月に「ウィッチ?」会員に対し、利用航空会社の満足度についてオンラインで質問。会員7500人以上が32社の航空会社、1万1625フライトについて回答を寄せた(うち9,623フライトはエコノミークラス)。

「ウィッチ?」は、顧客の全体的な満足度や、友達にその航空会社を勧めるか、といった感想の組み合わせに基づき、顧客満足度を算出したとしている。ランキングではまた、座席のピッチ幅や時間の正確さ、搭乗手続きのスムーズさ、座席の心地よさ、価格と照らし合わせた「お得感」などを5つの星で評価している。なお、寄せられた回答の中から少なくとも30人以上が評価した航空会社のみが、ランキングの対象になっている。

旅行業界専門誌トラベル・トレード・ガゼット(TTG)によると、短距離部門で1位に輝いたのは、英領チャネル諸島の航空会社オーリニー・エア・サービスだった。搭乗手続き、客室環境、顧客サービスで星4つを獲得し、顧客の80%が支持した。

BAグループ2社が不満足にランクイン

一方で、TTGによると満足度が最も低かったのは、アイルランドの格安航空会社ライアンエアーと、スペインの格安航空会社ブエリング航空だった。2社はともに顧客からの支持率が45%と同率で最下位だった。ブエリング航空は、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)の傘下だ。IAGは、元英国国営で現在も英国のフラッグキャリアであるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と、スペインのフラッグキャリア、イベリア航空が2011年に合併した際に生まれた経営会社だ。

そして顧客満足度が次に低かったのが、そのBAだ。食事と飲み物、座席の快適さ、お得感で星は2つずつしかつかなかった。顧客からの支持率は52%で、昨年の67%から激減した。

英ニュース専門放送局スカイニュースによると、BAは今年5月の連休時、ITの不具合でフライトを相次いでキャンセルし、75000人が影響を受けた。スカイニュースはまた、BAが1年前に短距離線のエコノミークラスで無料の飲食サービスを取りやめたことも指摘している。こうしたことが、満足度の低さにつながったようだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英アングロ、BHPの買収提案拒否 「事業価値を過小

ビジネス

為替、基調的物価に無視できない影響なら政策の判断材

ビジネス

仏レミー・コアントロー、1─3月売上高が予想上回る

ビジネス

ドルは156.56円までさらに上昇、日銀総裁会見中
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中