最新記事

北朝鮮

金正恩は「いいやつ」「小柄で太めなのにバスケが上手い」

2018年1月16日(火)19時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

バスケットボールは北朝鮮でも人気のあるスポーツ KCNA-REUTERS

<独裁者は「ユーモアのある良い奴」? 謎に包まれた金正恩の素顔は一体...>

北朝鮮の独裁者として知られる北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長だが、実際の人柄については、あやふやで情報も乏しい。そんな中でも度々報道されてきたのは、正恩のスイス留学時代の同級生の証言。ここに来て、欧米メディアでも正恩の生い立ちや性格に踏み込んだ報道が目につく。

1月8日に34歳の誕生日を迎えた正恩がスイス・ベルンで教育を受けていたことはよく知られている。このときの親友は、ポルトガル移民のジョアオ・ミカエロという少年で、英デイリーメールによると現在はベルンのレストランでシェフとして働く。ミカエロはニュースサイト「デイリー・ビースト」のインタビューで、正恩を「良い友人」と話したこともある。

【参考記事】北で拘束された息子は異様な姿で帰国し死んだ

正恩は12歳だった1996年にスイスに渡り、首都にあるベルン・インターナショナルスクールに入学したが、ここを1学期あまりで辞め、ドイツ語で授業を行う公立学校に通うようになった。同紙は、急な転校の理由を「授業料の節約のため」だったと報じている。ベルン・インターナショナルスクールの授業料は現在、年間で約1万6000ユーロ(約218万円)とされる。

スイスでは北朝鮮の大使館職員の息子「パク・ウン」として身元を偽り生活していたが、ミカエロには自分が北朝鮮の最高指導者の血を引く者であることを伝えていた。ただミカエロは、作り話だと思ってまともに取り合わなかったそうで、後に真実が発覚したときには驚いた。

【参考記事】金正恩はインスタ映え狙っている?

バスケットボールに取り憑かれた「ユーモアセンスのある子」

ミカエロは正恩を、バスケットボールに取り憑かれ、ユーモアのセンスを持っていたとしている。プレーの腕前は不明だが、身長は168センチで若干太めの体型でも「良い選手」として知られていたそうだ。また、マイケル・ジョーダンの大ファンで、ナイキのトレーナーを集めていた。学校の友人たちも羨ましく思っていたと言う。デイリー・ビーストに「一緒に楽しく過ごした。彼は良い奴で、たくさんの友達に好かれていた」と明かしている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

シンガポール銀OCBC、第1四半期5%増益 保険部

ビジネス

セガサミー、米フォートレスに「シーガイア」売却

ビジネス

アップル、「iPad Pro」宣伝映像巡り謝罪 ネ

ワールド

クシュナー氏、トランプ氏支援者に電話攻勢 献金呼び
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必要な「プライベートジェット三昧」に非難の嵐

  • 2

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽しく疲れをとる方法

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 5

    「少なくとも10年の禁固刑は覚悟すべき」「大谷はカ…

  • 6

    上半身裸の女性バックダンサーと「がっつりキス」...…

  • 7

    ロシア軍兵舎の不条理大量殺人、士気低下の果ての狂気

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 7

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食…

  • 10

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表.…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中