最新記事

メンタルヘルス

銃乱射の被害者を訪問したトランプ、ご機嫌で大顰蹙。この男に心はあるのか?

2018年2月19日(月)17時00分
トム・ポーター

フロリダ銃乱射事件の被害者の多くが入院する病院を訪れて WHITE HOUSE

<現地に飛ぶも満面の笑みで親指を立てるポーズで写真に収まるなど、被害者への共感は見当たらず>

ドナルド・トランプ米大統領が、南部フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件で現場に駆けつけた警察官や救急隊員らと写真撮影をした際、満面の笑みを浮かべて親指を立てる仕草をしていたことが「あまりにも無神経」「いつもながら空気が読めない」と非難の的になっている。

事件は14日、フロリダ州パークランドの高校で発生。17人が死亡し、元生徒のニコラス・クルーズ容疑者が逮捕された。

翌々日の16日、トランプは事件の対応にあたったブロワード郡保安官事務所を訪問し、問題の写真を撮影。その直後、自らのツイッターアカウント@realDonaldTrumpのヘッダー画像をこの写真に変更した。

(トランプがツイッターのヘッダー画像を、死者の出た学校銃乱射事件で対応に当たった人々と会った時の笑顔で親指を立てた写真に変えた)


だが17人が死亡したという事件の深刻さに対し、トランプのこの楽しげな様子は理解しがたい、と批判の声が上がった。

(トランプはパークランドの悲劇的な乱射事件の後、フロリダの病院でけが人を見舞い、親指を立ててニコニコと写真に収まった。まったく意味不明)




(同じ学校での銃乱射事件でも、トランプとオバマの違いは衝撃的だ。誰もトランプにこれはお祝い事ではないと教えなかったのか?)




(トランプは悲劇に対して不感症なんじゃないか。プエルトリコを襲ったハリケーンの被害者に対しても「すばらしい人々」とか「楽しんでね」とか。今回も病院にいたのはほんの数分で、親指を上げて写真に収まって去っていった。同じ共和党の大統領だったブッシュ親子やレーガンなら、もっとうまく対応しただろうに。それが普通なのに)

プエルトリコといえば、トランプは被災者たちにトイレットペーパーなどの救援物資を放り投げて、人々を驚かせたこともあった。


「NRAに立ち向かう気はないのか?」

何より、被害者への哀悼の念がまったく感じられないのが恐ろしい。

(最高のディナーを食べた後みたいに親指を上げる。共感はゼロ。最悪。どこかに失せろ)
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中