最新記事

SNS

打倒LINE! 携帯大手キャリア3社が新SNSサービス5月から開始

2018年4月10日(火)14時57分

4月10日、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話大手3社は、3社のユーザーであれば携帯電話番号だけでメッセージやスタンプなどをやりとりできるサービスを5月9日から開始すると発表した写真はアプリで表示されるラインのロゴ。2014年9月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

NTTドコモ<9437.T>、KDDI(au)<9433.T>、ソフトバンクの携帯電話大手3社は10日、3社のユーザーであれば携帯電話番号だけでメッセージやスタンプなどをやりとりできるサービスを5月9日から開始すると発表した。これまでのテキストのみのSMS(ショートメッセージサービス)に比べて、写真や動画なども送受信できるのが特徴だ。

提供するのは「+メッセージ(プラスメッセージ)」。SMSは送受信できるテキストが70文字に限られていたが、新サービスは2730文字と文字数を気にすることなくメッセージをやりとりできる。また、グループメッセージにも対応した。

5月以降に発売される機種には、プリインストールされる。発売済みの機種はアプリのダウンロードや既存アプリのバージョンアップで対応する。

要望があれば、格安スマートフォンサービスを手掛けるMVNO(仮想移動体通信事業者)などへの提供についても検討する。将来的には個人間のメッセージサービスだけでなく、企業によるお知らせや各種手続きができるサービスの導入も予定している。

国内の無料対話アプリを巡っては、LINE<3938.T>が高いシェアを占めているが、3社がタッグを組んだことで強力なライバルが出現することになりそうだ。

会見した3社は、LINEに対抗するサービスかとの質問に対して「SMSの機能拡張という位置づけで対抗ではなはい」(ドコモの藤間良樹担当部長)、「携帯電話事業者としてお客様のコミュニケーションを円滑するのは使命だ」(ソフトバンクの千葉芳紀部長)と否定したが、LINEに対する優位性については「IDやパスワードなどユーザー登録をすることなく、アプリを立ち上げれば使える」(KDDIの金山由美子部長)とアピールした。

(志田義寧)

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル一時155円台前半、介入の兆候を

ビジネス

米国株式市場=S&P上昇、好業績に期待 利回り上昇

ワールド

バイデン氏、建設労組の支持獲得 再選へ追い風

ビジネス

米耐久財コア受注、3月は0.2%増 第1四半期の設
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 2

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 3

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 6

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    コロナ禍と東京五輪を挟んだ6年ぶりの訪問で、「新し…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中