イランから撤退せよ──トランプ政権からの「指図」にドイツ企業反発
2018年5月10日(木)18時45分
イランが核開発を制限するのと引き換えに、欧米諸国が長年の対イラン経済制裁を解除するという「包括的共同作業計画」(JCPOA)、いわゆる核合意が2015年に締結されて以降、イランはヨーロッパとの経済的な結び付きを強めてきた。
核合意から1年以内に、イランからEUへの輸出は375%も増加した。ヨーロッパの企業は3年前から対イラン投資を行ってきたが、アメリカが制裁を再開させれば大損失を被る公算が高い。
ドイツ企業はイランに対し、産業機械、化学物質、電子機器、その他の高級品を主に輸出している。2017年1~10月の輸出額は、28億ドル相当に上った。逆にイランからの輸入は3億2800万ドルで、ドイツの大幅な黒字だ。アメリカが制裁を復活させれば、大きな収入源を失うことになる。
(翻訳:河原里香)
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