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ブレグジット

EU高官「イギリスが合意なき離脱する確率、かつてないほど上がっている」

2019年3月29日(金)16時50分

3月28日、欧州連合(EU)の複数の外交筋や高官は、英国が合意なしでEUを離脱する公算がこれまでにないほど高まっているとの見方を示した。英議会前で27日撮影(2019年 ロイター/Dylan Martinez)

欧州連合(EU)の複数の外交筋や高官は28日、英国が合意なしでEUを離脱する公算がこれまでにないほど高まっているとの見方を示した。

背景には、メイ英首相がEUと合意した離脱案の議会承認が依然として難航している上に、議会で列挙されたブレグジット(英のEU離脱)代替案が全て過半数の賛成を得られていないことがある。

あるEU外交筋は「合意なき離脱の確率がどんどん上がっているとの認識が強まりつつある」と語った。

こうした中でEUは来週、合意なき離脱に備える態勢整備を進め、恐らく4月10日になるとみられる緊急首脳会議の開催に向けた調整を急ぐ見通しだ。

別の外交筋は「臨時のブレグジット問題首脳会議が開かれる公算が非常に大きくなっているように見える。合意なき離脱とその後の対応を話し合うか、あるいは離脱延期に関して新たに合意することになる」と述べた。

EU側は、英国が離脱合意案を批准できない場合、4月12日までに次の方針を示すことを求めている。そうした方針がはっきりしなくても4月12日に必ずしもすぐ合意なき離脱が実現するわけではない。EUが対応策をまとめるために多少の離脱先送りに同意する可能性が大きいためだ。もっともフランスは、ブレグジットを巡る不透明感をできるだけ早く解消すべきだと主張している。

[ブリュッセル 28日 ロイター]


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